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公益社団法人日本山岳会

日本山岳会とは—理念と特色

日本山岳会の理念

■スローガン

みんなの日本山岳会

当会は、山岳を愛し、探求し、社会に貢献する志を持ち、ボランティア精神に富んだ会員が集う組織である。現在34支部が連携し、登山初心者から世界の高峰登山隊のメンバーまで、そして若者から中年、女性を含む幅広い層が参加する、多様性に富んだ会となっている。このような背景を踏まえ、「みんなの日本山岳会」をスローガンに揚げた。
このスローガンには多様性を重視し、一人ひとりが自分らしく活躍し、互いに支え合い、助け合いながら成長できる組織でありたいという願いが込められている。「みんなの日本山岳会」は、会員が日々の行動や意志決定を進める際の指針となるだけではなく、組織の精神的支柱やエッセンスを凝縮した短いフレーズであり、いわばマントラ(Mantra、真言)としての役割を果たす。

■ビジョン

すべての人に山の楽しさを

本会の目標や将来の姿をイメージとして表現した。「すべての人に山の楽しさを」というビジョンには、週末の山行や挑戦的な登攀はもちろん、日々の暮らしのなかでも「山の楽しさ」を会員だけではなく、社会の人々に味わってもらいたいという願いが込められている。
「すべての人に山の楽しさを」を常に念頭に置くことで本会の活動が一貫性を持ち、社会に貢献するための指針となることが期待される。

■ミッション

会員による充実したクラブライフを

本会は山を愛する人々が集い、趣味として山を楽しむ場所である。このミッションは、会員同士の交流や活動を通じて、クラブライフを充実させることを明確にしたものである。

挑戦的で創造的な登山の実践と支援

本会では挑戦的で創造的な登山を推奨し、それを支援することを目指している。このミッションは、会員が新しい登山の形を追求し続けることを支援するものである。

山を通して人々の心を豊かに

本会は、山岳文化活動、社会貢献活動、自然保護・保全活動を通じて、会員および一般の人々の心を豊かにしていくことを目指している。このミッションは、山を介した社会とのつながりを深めることを目的としている。

■ストラテジー(事業戦略)

安全登山の啓発推進

登山教室、登山道整備、山の天気予報など、登山の安全を促進するための事業展開。

山岳文化の伝承普及

写真展や絵画展等の開催、山岳祭の普及事業、山岳古道調査プロジェクトなど、山岳文化の伝承や普及に向けて取り組む事業。

山岳環境の保全保護

森づくり活動、動植物保護、生態系の再生、自然観察会、清掃登山など、山岳環境の保全や保護、啓発に取り組む事業。

多様化する登山者層へのサポート

障がい者支援登山や子ども向け登山教室、高齢者登山など、多様な登山者を対象にサポートを行い、幅広い層に山の魅力や価値を伝えている。心豊かな日々を山とともに楽しんでいただくための事業。

会員のための事業推進

会員を対象にした様々な取り組みを行っている。これらには、会員向けの山行や講習会、文化活動や自然保護活動、会員や支部相互の交流・懇親、情報発信、山岳保険の斡旋、上高地山岳研究所の開放などが含まれる。

■ストーリー

◉山を知り、山を大切にし、山の魅力を感じよう

◉山登りを、仲間と一緒に、生涯を通して楽しく続けよう

◉山登りを安全に楽しむために、自立した登山者になろう


5つの特色


1.日本で最初にでき、最も個人会員数が多い

創立は1905年(明治38年)。英国人ウォルター・ウェストンの勧めで、日本初の山の会として誕生しました(→詳しくは「歴史」)。

それ以来、登山文化を日本に広め、マナスル初登頂などをはじめ数々の偉業を成し遂げ、山仲間が集う場所として、いまに至っています。

現在、東京の本部を中心に34の支部があり、全国におよそ4,000人の会員(議決権がある会員数)が在籍しています。

2.山好きによるオールラウンドな世界

アルピニズム的な山登りをする会員から休日にハイキングを楽しむ会員、あるいは山の研究やボランティアに打ち込む会員など、それぞれ山への関わり方は違いますが、山が好きな仲間が集まっています。

山への興味も幅広く、低山ハイクを始め、テント縦走、沢登り、岩稜登攀、植物観察、温泉巡り、山スキーなど、あらゆるジャンルで山と関わり、それぞれの会員がさまざまなスタイル、あるいは自分の技術や体力などに合わせて山を楽しんでいます。

3.活動はボランティアで成り立っている

会は、会員の会費によって維持され、理事会や委員会など会の運営はもとより、社会貢献活動や自然保護活動、講習会や講演会など、すべてのイベントが会員の無償のボランティアでおこなわれています。

4.公益活動をおこなっている

2012年から公益社団法人となり、山登りをするだけではなく、公益の活動も数多くおこなっています。

自然保護の啓発や山岳環境の保全保護活動では、森を修復する森づくりや森林整備をはじめ、稀少植物の巡視活動、動植物の調査、登山道整備、清掃作業などをおこなっています。

また、多様化する登山者層へのサポートとして、障がい者支援事業、高齢者登山、子ども登山などをおこない、安全登山の推進のために、各種講習会の開催や登山教室、講演会などをおこなっています。

さらには、秩父宮記念山岳賞授賞や海外登山助成、あるいはフェスタや写真展、映画祭、山岳古道調査などの登山文化の普及事業をおこなっています。

5.クラブライフとは?

日本山岳会は山好きの会員によって構成されたクラブライフを楽しむ会です。

クラブとは趣味を共有する人たちが集まって語り合う文化です。 職場や家庭から離れて同好の士が集まり、豊かな人間関係を楽しむライフスタイルです。

会員は社会的地位には関係なく、山の初心者もベテランも、登山者も研究者も山を生業とする人も、ともに山を楽しみ、豊かな人間関係を形成しています。

生涯にわたる友が集う世界です。

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