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公益社団法人日本山岳会

4月山行■御坂峠越え(御坂みち)

御坂峠

【山名】御坂峠越え

【目的】4月のMCC山行、(山梨県 選定番号38)鎌倉街道御坂道古道探索。

【集合】令和4年4月10日(日)8時55分

【行程】
7:06 高尾発甲府行普通電車に乗車し大月駅にて7:55分発河口湖行電車に乗換河口湖駅8:49分着
8:55 富士急行線河口湖駅甲府駅南口行バス停前集合
9:08 甲府駅南口行バスに乗車の予定でしたがバスの到着が5分余り遅れて乗車し、9:24到着予定が9:30に三つ峠入口バス停に到着し下車。
出発前に鎌倉街道、御坂古道について、SL永田さんから、「律令制の始まりから都より各地方へ結ぶ道路として官道が建設された。都から東へは武蔵の国への東海道や信濃を経て上野と下野への東山道があり、甲斐の国へも中道往還、若彦路、御坂道、駿州往還等がつくられ東海道に通じていた。今回はその甲斐への古道のひとつの鎌倉街道御坂道について探索する」との説明を聞いた後、10:00出発。
今回はここ御坂峠入口から御坂峠を越え笛吹市の藤野木に向かう。
CL松本さんを先頭に行程を進めた。
御坂峠入口は国道137号線の新御坂トンネルと旧御坂トンネルや三つ峠に向かう(みさか道)現在の旧道との分岐点となっていた。古道は新御坂トンネルの上をトンネルとほぼ平行に存在しているようだ。
いきなり急坂の連続で息が上がる。随所に砂防提があり、巻道による迂回路があるものの比較的道幅が広く、峠までは急坂が続く。
皆さんGPSを駆使して、歩いた足跡を記録していた。
巻道なのか古道の本道なのかそれぞれ参加者が思い思いの道を進み、いつものMCC山行とは違う行動となっていた。
天気は大変良く晴れており高度が上がると眼下には河口湖が現れ、その向こうに雄大な富士山が視界に入ると思いきや南風の上昇気流の影響なのか富士山だけその姿は隠れてしまった(朝からよく見えていたのに残念)。
11:37 御坂峠に到着。昼食休憩、記念写真を撮る。
御坂峠はかつて御坂城という城が築かれた時代があったようだ。
この城は戦国時代北条氏によって築いたもので1582年に北条氏と徳川氏で甲斐の争奪をして、争いは徳川氏に軍配が上がりその後徳川、北条両氏が和睦し、北条氏が退いた際に廃城になったと記録があるとのこと。
尚、北条氏は大河ドラマの鎌倉殿13人の北条氏とは異なる(鎌倉時代は執権北条氏、戦国時代は後北条氏又は小田原北条氏)。
この御坂峠は空堀が残っていて、かつては広大な山城であったことと御坂古道が重要な街道であったことが伺える。
12:24 御坂峠を後に下山する。
ここからの下りは、山梨県の「峠道文化の森」に指定されているとの看板があった。
下山道は落ち葉でところどころふかふか状態のところがあり、しばらく下ると短いながら石畳が現れた。
また下り道にも砂防提があり、古道からまわり道になっているのか、別の道が存在しておりトライしていたのが主に高橋さんでした。
やがて藤野木集落にたどり着き、三星神社を参詣した。この辺りには、庚申塔の石碑と天然記念物藤野木オオバボダイジュなども存在していた。
藤野木バス停に到着したが、古道はこの先にも続いていた。
舗装道ではあるが探索を続け次のバス停藤野木下まで歩いた。
今日は三つ峠入口から藤野木、藤野木下までバス停2区間を歩いた形でなんとも長い区間だと感じた。
14:45 富士急甲府駅南口行バスに乗車、藤野木下バス停→山梨県立博物館
15:00 山梨県立博物館見学
16:20 再び富士急行甲府駅南口行バスに乗車、山梨県立博物館→甲府駅
17:30 甲府駅前、「小作」にて反省会を行う。反省会で仕事帰りの三井さんと合流した。
18:45 解散

【参加者】(順不同、敬称略)
CL松本、SL永田、少路、森田、山内、泉谷、中村、有岡、高橋、鈴木(記録)、三井(反省会のみ参加)

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【感想】
御坂古道を探索して歴史を知ることが出来た。
甲斐の古道もまだ訪れていない三つのルートについても興味をもった。
御坂古道については、つい最近まで使われていたようで歩きやすく危険な場所もなかった。この古道は今後もこの状態で存在して欲しいと感じた。

【ヒヤリハット】
なし

  古道沿には石造物が多々見られた        途中短いながら石畳も現れた

高度が上がり河口湖が、しかし富士山が隠れてしまう             御坂峠に到着 
御坂峠にて

同好会

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