【山名】算用師峠越え
【集合】2022年9月25日(日)6時40分 青森駅バスターミナル
【行程】バスで五所川原駅へ、津軽五所川原駅から津軽鉄道で津軽中里駅へ。タクシー55分で国道339号線の小泊の傾り石(かたがりいし)で下車。10時に「みちのく松陰道」の道標から川に沿って遡る。林道から登山道に入る時に、右岸から左岸に渡るコンクリート製の橋が流木に塞がれて通れず、ふくらはぎ中央くらいの深さを素足で渡渉する。傾り石沢を離れてその南隣の沢を東へ進むと、昭和42年まで木材搬出していた森林軌道跡の橋とレールがごくわずか残っていた。その先も8月の台風の影響で数か所の渡渉すべてに橋は無く、道は下草が膝の高さまでの箇所もあるもしっかりしていたが、算用師峠に到着したのは12時半だった。行き先の方に海がちらっと見え、古びた木製の看板があるのみの峠の地形の場所で昼食休憩をとり12時45分出発。尾根をジグザグに下り、路面も平らで木段も細かくて歩きやすく、やはり橋の落ちた渡渉は2か所で14時に林道に出た。未舗装道路の幅の半分が算用師川に崩落した箇所があり、その集落側でロープが張られ、通行禁止となっていた。集落に入るところに「みちのく松陰道」と彫られた御影石の大きな石碑があり、さらに北東に林道に沿って進むと海に出た。海岸沿いの国道を南東に進み、三厩駅に15時過ぎに到着。
【参加者】永田・飯田・松本
【感想】
最近歩いたという情報はなく、さりとて通行禁止になっているという情報もなかったので、気楽に行ってしまった。反省すべき点である。当初はピストンも考えていたが、そうしていたら踏破はできなかっただろう。
8月の線状降水帯の影響で、算用師峠の東西の沢道は、かなりな個所で崩落し、橋はすべてと言っていいほど、流失あるいは通れなかった。翌日、この古道をボランティアで整備している「かなぎ元気村」に電話をすると、復旧は何年も先になるとのことだった。
しかし、ともあれ山行としてはおもしろかった。手や靴が汚れたが、天気もよく、連れにも恵まれ、楽しい1日をすごした。(永田)
日本海から陸奥湾(の入り口)へ、津軽半島を横断するルートを歩けて満足した山行でした。
8月の青森を襲った驚異的な線状降水帯の影響で登山道は荒れていましたが、そこが面白かった理由です。
これを機会に山岳古道調査の魅力にハマってしまいそうです。(飯田)
日本海側から峠を越えて陸奥湾側の海岸に出る、景色の変化が魅力的な道だが、大雨の影響で合計10数か所の橋がすべて流失または通行不能で渡渉の良い経験が積めた。雪解け直後にはニリンソウが道沿いにずっと見られるという。(松本)
【特記事項】
・峠をはさんで両側ともに、川が林道を崩落させた箇所があり、山側斜面をなんとか歩く状態。
・日本海側の林道から登山道に移る箇所のコンクリート製の橋には流木が積まれている。
・トイレは日本海側には無く、陸奥湾側の義経海浜公園にあり。コンビニは、三厩駅近くの国道沿いにある。
・三厩駅までのJR津軽線は線路の崩落個所多数あり、蟹田駅との間は代行バス。日本海側は、一番近い公共交通機関が津軽鉄道の津軽中里駅で、タクシー予約は可能。
【ヒヤリハット】特になし
【記録者】松本