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公益社団法人日本山岳会

4月山行■秩父 美の山(蓑山)

【日程と目的地】
2025年4月12日(土)
秩父 美の山(蓑山)
【概要】
美の山花見山行と和銅遺跡見学
ソメイヨシノからサトザクラ、ヤマザクラなど約70種8000本の桜が麓から頂上に咲き誇る美の山に丁度桜満開の時期を狙って行こうという花見山行企画。
また麓にある日本最古の貨幣、和銅開珎の銅採掘遺跡も興味深い歴史スポット。
【山行内容】
この時期の秩父路は車窓から見える桜も大変見事で登山の前から期待感が高まりつつ全員出発地に到着した。4月前半の週末は冴えない天気が多かったが山行当日は運良く快晴であり、最高気温25℃とこの時期にしてはやや暑かったが山上は微風もあり大変気持ちの良い山行となった。登山道は前日迄の雨で多少ぬかるんでいた箇所もあったが程よい勾配でよく整備されている。
往路の親鼻駅近くの秩父十三仏一番霊場の萬福寺の地蔵尊が立ち並ぶ上に咲く枝垂れ桜から始まり、中腹から山頂にかけてはソメイヨシノ、里桜、山桜が咲き誇り、道端にはニリンソウなども綺麗に咲いており参加者は写真撮影に歩を留めた。
登山道の途中にある蓑山神社、榛名神社には江戸時代からの山岳信仰が受け継がれて歴史古道の趣もあり、狛犬も狼の形状であるなど秩父三峰の山犬信仰の影響も受けている地であることが興味深かった。
頂上の園地は桜の名所で多くの花見客で賑やかであったが広い芝生とベンチで長めの昼食休憩を取り花見宴を満喫した。美の山の山頂からは近くには武甲山の威容や秩父市街と荒川の流れの織り成す雄大な景観、西を眺めれば峻厳な両神山の霊峰、遥か遠く三ヶ国に連なるたおやかな甲武信岳など、秀麗で優美な秩父の山々の眺望も素晴らしかった。
下山路は所々勾配も多少あるので慎重に降りて、和銅遺跡、聖神社の祭礼を見学して下山地点の和銅黒谷駅発の予定列車に間に合った。
和銅遺跡は露天掘りの跡が復元されており、8世紀初頭の元明天皇の時代、秩父で和銅(自然銅)が産出したことを慶事として元号を「和銅」に改元し貨幣「和同開珎」が作られたとの故事から、巨大な銅銭のモニュメントがある。聖神社も和同開珎の故事に縁起がある。
美の山の本ルートは低山ではあるが見どころの多いルートで桜や躑躅など花の季節がやはり最も良いであろう。
また地元の方が駅前で登山案内や地図の配布のボランティアを行っており、和銅遺跡なども説明板や表示が良く、登山や観光の振興に尽力していることが伺えました。
なお、現地で参加者の皆様により撮影された写真はMCCラインにアップされております。
●参加者 6名
■山行データ(ヤマレコより)
歩行8.1キロ 登り585M 降り575M
親鼻駅(登山開始)9:24
蓑山神社 10:56
榛名神社 11:11
山頂付近到着 11:40
美の山(標高586.9M)
【昼食休憩】
山頂出発 14:30
和銅遺跡 15:10
聖神社 15:30
和銅黒谷駅(下山終了解散)15:45
【ヒヤリハット】特になし

蓑山

【参加者の皆様の感想】
・名前だけはきいていましたが、なかなか行く機会が無かった美の山に、青空が美しい日に登れて記憶に残る一日となりました。周囲の山々も見渡せ、秩父盆地も見下ろせて、桜は満開で、私の顎には硬いはずのメザシも、ポリポリとかめて美味しくいただけました。久しぶりにスケッチブックを持って行ったのに、絵より団子でしたが、写真から武甲山と桜と和同開珎と、あばら骨の浮き出た狛狼を絵に入れようと思います。皆様、ありがとうございました。(M)

・場所の選定とタイミング、そしてお天気にも恵まれた完璧なお花見山行でした!
皆様の日頃の行いの良さが結集した成果だと思います! ありがとうございました!(S)

・秩父方面は過去に両神山に行っただけで、蓑山は初めてでした。
熊谷駅から秩父鉄道に乗り、長瀞方面に行くにつれ、登山客が増えていき、登山できる山が沢山あるのだなと車中で実感しました。
集合場所の親鼻駅でも降りる登山客が多く、駅前に桜があり、天気も良かったので、気分上々でした。
山中には神社あり、サツキかツツジも咲いていたり、山頂付近は見事な満開の桜を眺めることができて、大変満足したお花見山行でした。
下山中の和銅通貨に縁のある聖神社参拝も面白かったです。(御朱印買うのを忘れてしまった!)
歴史深い秩父の里山歩きは見どころが沢山あり、またふらっと訪れたくなる場所でした。(K)

・昨日はお世話になりました。桜も満開で楽しい一日となりました♪
ありがとうございました。
投稿されていた写真も追加させていただきます。(H)

・楽しい1日でした。
久しぶりのご馳走山行で、歩いている時間より食べている時間が長かったような…
食卓は満開の桜の下で、我々だけの贅沢な時間でした。
結構陽に焼けました。(N)

MCC

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