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公益社団法人日本山岳会

麗山会 2022年4月山行報告(筑波山)

実施日:4月16日 土曜日

コース:筑波山神社観光案内所・9時10分集合 

9:20筑波山神社下登山口-11:27屏風岩-12:03筑波山(女体山)―12:43展望ポイント-12:51筑波山山頂駅(昼食)13:00-13:24 筑波山(男体山)―14:00筑波山山頂駅―15:28宮脇駅-15:45筑波山神社入口観光案内所

参加者:畑島、岸、柴田、宮川、石間(敬称略 計5名)

報告:

以前から気になっていた『深田百名山』である筑波山。ロープウェイやケーブルでも簡単に登れる標高1000mにも満たない山なのにどうして選んだのだろう。静岡県からでは行きにくい茨城県の山ですが、麗山会のみなさんなら案内してくれるだろうと、登りたい山をリクエストし、今回の実現に至りました。公共交通機関を利用すると前夜泊が必要で、下山後はそのまま帰静するのも勿体ない。ちょうどweb限定の(おときゅうパス)が使える期間だったので、金曜日は休みをとって、土曜日の筑波山をメインに、金曜日は福島県の桜。日曜日は上越の里山まで、欲張って活動してきました。

4月16日の朝、私は宿泊した西川口のホテルから土呂駅へ移動。宮川さんも土呂駅に集合して岸さんの車に便乗して筑波山神社に向かいました。天気の回復が遅れているせいか駐車場はまだ空きが多く、一日500円。観光案内所はまだピッカピカで今年4月にオープンしたばかりとのことで、トイレも最新式でした。畑島さんと柴田さんはつくばエクスプレスと路線バスにてここで合流し、地図もいただき、出発の準備が整いました。

まずは5名で筑波山神社の麓まで10分ほど歩き、足のケガで長時間歩けない岸さんと柴田さんとはここで一旦お別れし、ケーブルカーを利用して山頂駅に向かうとのこと。状況によっては乗り物を使い山頂に行ける筑波山、これはこれでよかったのかも。

登山組は、畑島さんと宮川さんと私の3人でここから白雲橋コースを登り、まずは女体山に向かいます。雨が上がったばかりで登山者は少なく、道は比較的広く歩きやすい道で、水分を含んだ杉林のなかは清涼とした雰囲気。だだっ広い関東平野に忽然とそびえたつ筑波山なのに、その懐に入ると別世界が広がっていました。

中盤からは傾斜が出てきましたが原生林の趣きで、豊かな森の中に浸っているようです。金運・出世パワ-スポットと書かれた看板には白蛇弁天。筑波山パワ-スポットの看板には弁慶七戻り・高天原・国割り石・出船入船・北斗岩・屏風岩などなど、ハイカ-の興味をそそる見どころもいっぱいありました。

標高が上がるにしたがい、巨石が目立つようになりました。女体山の山頂直下にはロープウェイ女体山駅があり、巨石だらけの山頂からは大展望が広がっていました。関東平野の先に霞ヶ浦が見えていて、この光景は初めて見る景色だろうなと感慨ひとしお。まわりの山肌は木々の新緑のグラデ-ションが美しく、今限定の山の色彩美をしばし眺めて山頂をあとにしました。御幸ヶ原に下る手前にはカタクリの群生地があり、カタクリやニリンソウが咲いていて、筑波山で山野草を見られるなんて、この時期に登ることができて本当に良かった。

広場で岸さんと柴田さんと合流し、五人そろって昼食タイム。その後に男体山に向かいました。岩だらけの急な登りでしたが、こちら側にもカタクリの花がいっぱい咲いていました。標高の高い女体山には『日本百名山 筑波山』の立派な石碑がありましたが、男体山には小さな木の看板が祠の下にあっただけでした。

筑波山山頂駅まで戻り、岸さんと柴田さんはケーブルカ-の人となり、私たち三人は御幸ヶ原コースで筑波山神社に下山しました。林の中にはニリンソウの群生地が広がっていました。階段状の道で湿った枕木の道は滑りやすいので慎重に下っていると、ファミリーや若年層のハイカ-が多く登ってきていました。地元に親しまれている山なのでしょう。

筑波山神社に下山し、無事下山の報告を兼ねて立派な拝殿に参詣しました。

筑波山神社の御神体は筑波山全体で、主祭神としてイザナギノミコトとイザナミノミコトを祀っています。麓にある大きな筑波山神社は拝殿なので、主祭神が安置されている本殿は別にあります。男体山の山頂にイザナギノミコトを、女体山の山頂にイザナミノミコトを安置する祠が建てられています。

また「古事記」によるとイザナギノミコトとイザナミノミコトによる国産みで産み出された「おのころ島」が筑波山にあたるということです。 

奈良時代の「万葉集」には筑波の歌が25首も載せられて、このように筑波山は古来から信仰の山として栄えていた歴史があり、百名山の選定は標高だけではない、ということだったのですね。
                             報告  石間宏美

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