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公益社団法人日本山岳会

2023年1月 麗山会 新年山行報告 明神ケ岳

明神ケ岳(箱根町・南足柄市)

山行日:2023年1月14日 土曜日

天候:小雨

参加者:(5名)畑島(良)、畑島(冨)、三尾(彰)、三尾(章)、今井

コース:小田原駅8:30バス乗車―宮城野案内所下車(高度455m)―別荘地東側経由明神ケ岳明星ケ岳縦走路合流点(高度910m)(昼食)―明神ケ岳(1169m)―山頂北西のアンテナが設置されている尾根―大雄山最乗寺奥の院(高度430m)参拝―最乗寺本堂新年参拝―(15:10)境内散策―道了尊バス停バス乗車(16:15)―大雄山駅

計画・報告:今井秀正

報告:

雨天の予報だったが古いヤマヤの習慣に従って集合場所へ。顔を合わせれば余程のことがない限り登り始めるのはわかりきっているのに。畑島良さんは、とにかく意欲満々。結果を先に言うとあの天候の中だからこそ事故もなく、ほとんど人がいない静かな山行を楽しむことができた。

小田原駅から乗車した桃源台行のバスの乗客は我々5人のほか4,5人の通勤らしい人だけでガラガラ。下車した観光案内所の前で雨支度を整えて全員素直に歩き始めた。雨はやんではいないのだが、降るというほどでもなく、時々雨具に当たる雨の音が気になるか、という程度。結局一日中同じ状況だった。

宮城野の集落を北上して別荘地東側の雨粒が落ちる林の中を30分ほど歩いて高度670mの登山口へ。ここから急登の岩交じりを経て明神明星をつなぐ尾根に到着。ここは篠竹のフェンスに囲まれた広場になっていて風を遮る今日のコースでは唯一といってよい場所なので、11時ごろではあったけれど昼食の時間にした。ここ以降はいつものことながら、風が強く、ゆっくり休憩する適地がないからだ。20分程の後、頂上へ向かう。尾根伝いの登りは雑木や山の腹で風が避けられる場所や西からの強風にさらされる場所がある。足元は霜で持ち上げられた地表が深く沈み、足を取られる。かと思えばぐちゃぐちゃのぬかるみで滑りそうな状態が入り乱れて神経を使わせられる。1時間余で頂上到着。

好天なら富士山の真ん前に金時山が重なってみられ、左下には大涌谷の湧き上がる蒸気が手に取るように見えるのだが、今日は残念。さほどの寒さは感じないものの、写真を撮って早々に頂上を後にした。金時山に続く稜線を進むと右側に間もなく「最乗寺90分」の標識が見える。

今日の下山路は通常のハイキングコースである頂上東側の尾根ではなく、並行して最乗寺へ向かう西側の尾根を計画した。地理院地図では稜線の始点から300m余記載されているのみで、以降は記されていない。東側のコースは2019年の台風に伴ってかなり荒れてしまっているので、それに比べればまだましと判断したためだ。下見の結果だが、東にしろ、西にしろコースには全く手が入っておらず、荒れ放題で、今後どうなってゆくのか気になるところだ。

西コースもえぐれた滑りやすい赤土の溝底を神経を使ってソロソロと下りたり、溝上を迂回したり、いつ転倒してもおかしくない状態だが、誰一人転倒しなかったのは経験者ならではと言ってよいだろう。コースタイム90分と表示されていたが、予想通りその速さは無理で、2時間以上かかって曹洞宗大雄山最乗寺奥の院へ着いた。新年参拝者のためか、脇の寺務所には二人の寺務員がみられた。続いて計600段ほどの石段を下って本堂へ向かい、それぞれでお参りした。バスまでに1時間ほどの余裕があったので境内を散策したり、コーヒーを飲んだり、ゆっくり休憩して初詣を兼ねた新年山行を終了した。  

先に述べた通り、いつもの楽しい山歩きだった。

小田原駅へ戻り小新年会。夕食を兼ねた小田原ならではの刺身と少量のアルコール、そして天ぷら定食は少々冷えた体には何よりだった。 

     以上

同好会

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