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公益社団法人日本山岳会

麗山会定例山行  2023年6月 『花の平標山』

山行日    令和 5年6月24日(土)   天気  曇り

メンバー   畑島良一、畑島冨士子、晝間弘子、石間宏美  計 4 名 

集 合     越後湯沢駅 7:30集合     

コースタイム 8:15登山口駐車場(標高979m)―9:50尾根高圧線下―10:50松手山(標高1614m)

―13:15~14:10平標山(標高1983m)~仙ノ倉花畑散策―15:00平標山の家―

17:45登山口駐車場

梅雨時だからこそ登りたい山『平標山』は花の百名山にも選定されていて、私がリクエストして実現しました。静岡在住の私は、麗山会の山行には参加しにくいのですがJR東日本の「おとなの休日倶楽部パス」の利用期間だったこともあり、前日は「雨の秋田駒ケ岳」に登り、その日のうちに越後湯沢に移動し、BHに前泊しました。

当日は越後湯沢駅で晝間さんと合流し、畑島さん夫妻の車で登山口の駐車場に向かうこと20分。ネット情報によると、この時期の週末の駐車場は朝早くから満車になるようでしたが、まだ空きがあったのが意外でした。

登山道は上信越自然歩道になっていて、整備されているものの、登山口からすぐに急な木の階段が始まり、その先もずっと、ずっと続いています。前半は樹林の中で、ヤマツツジやタニウツギがちょうど満開で、花を愛でながらゆっくりと進みました。若い登山者は追い抜いていきますが、シニア組はそれなりに山歩きを楽しんで。

歩き始めて2時間ちょっとで五合目、この頃から足元にもゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、アカモノなどが見られるようになりました。急な登りの連続でしたが、やっと道草も楽しくなりました。ハクサンシャクナゲも咲いています。目の高さに咲いているのはベニドウダンで、『すごい、すごい!』と歓声があがりました。鈴なりに咲いているベニドウダンは、この先もずっと見られました。今年の花は当たり年なのでしょうか。

歩き始めて3時間半で松手山に到着しました。ここでいっきに展望が開け、前方に笹原が広がっていましたが、目指す平標山というと、残念ガスの中。 傾斜が緩み歩きやすい道には、濃い紅色のベニドウダンの他に、キュ-トなピンク色のウラジロヨウラクも鈴なりに咲いていました。平標山にたくさんの種類のツツジが咲くことと、ちょうど満開の頃に来られたことがうれしくて、満面の笑顔になってしまう。七合目をすぎるとハクサンチドリやヨツバシオガマなど高山植物も見られるようになりました。

八~九合目あたりには、清楚なオノエラン(ギンラン)も咲いていました。花がいっぱいで、うれしくて、おしゃべりと道草し放題でやっと平標山に到着。標高差1000m、5時間の山歩きでした。休憩のあとは、仙ノ倉山方面に少し下ったところにある、一番広大なお花畑まで行ってみることにしました。ガスの中から時々現れる仙ノ倉山と、斜面に広がるのはハクサンイチゲの大群落。その中に点々とピンク色のハクサンコザクラも咲いています。数は多くないけど、イワカガミや大きな株のミヤマキンバイも咲いていて、『夏山が来たぁ~♪』と感動もひとしお。

この後は平標山に戻り、下山は平標山の家方面に向かいました。小屋まではずっと木の階段状の下りとなり、歩幅が合わないので歩き辛かったけど、救いは笹原の向こうに時々見える仙ノ倉山の雄姿と、目の高さに咲いていた満開のベニドウダンの花でした。 テント場が見えるとやっと平標山の家に着いたようで、小屋の前ではちょうどBSNHKの百名山の撮影が行われていました。

畑島さん夫妻と私はこのまま下山しますが、晝間さんはここに宿泊し、翌日は周辺を散策するとのこと。後でお聞きしたのですが、平標山の家の若きオーナーの山口さんは、泊まり客をすべて名前で声をかけられ、おもてなし上手な方だそうです。そんなオーナ-の人柄に惹かれてゲストが集うのでしょうか。ランプのもとでの登山者同志の語らいも充実した時間だったことでしょう。 夕食はすべて手作りで、旬の野菜(山菜)の天ぷらは揚げたてが供され、『米どころ?いや酒どころ新潟の地で、天ぷらにはもちろん日本酒でしょ。』だったようです。その後もゲストの方々といい時間を過ごしたとのことでした。私は山小屋に泊まるのは苦手なのですが、その話しを聞いて、機会があれば泊まってみたいと思う平標山の家でした。

さて、畑島さんご夫妻と私は、晝間さんに別れを告げて、樹林の中の急な道を降りていきました。平標山の家から1時間ちょっとで、林道に降り立ちました。この時点で行動時間が8時間。標高差1000mもの登り下りでかなり足が疲れていますが、この先は河内沢沿いの林道を1時間以上かけて駐車場に戻りました。

花の百名山、平標山は歩き甲斐がありましたが、その労力以上に、たくさんの花を見ることができて、すばらしい山でした。山中では山仲間とのトークでパワ-をもらい、とっても楽しい山行になりました。

さて、次は麗山会のみなさんと、どこの山に行けるかなぁ。

花の百名山『平標山』   山中で見られた花々  2023年6月24日 

 

ベニドウダン  ウラジロヨウラク  ハクサンコザクラ  オノエラン(ギンラン)  ミヤマキンバイ(キジムシロ)

ヨツバシオガマ

ハクサンシャクナゲ(その向こう側が平標山)  平標山(標高1983m)  ハクサンイチゲのお花畑

同好会

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