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公益社団法人日本山岳会

麗山会 飯縄山(1,917m)山行報告書 令和5年9月23日

山行日  令和5年9月23日(土・秋分の日)

参加者  石間宏美 石山賀代子 磯野澄也 大西 攻 北原孝浩 柴田忠雄 畑島良一 

晝間弘子 三尾 彰 岡田陽子 計10名

日 程  戸隠・山の庭タンネ8:00  ―8:25西登山口9:15 ― 萱ノ宮―11:32分岐―12:05 山頂12:30 ―12:53分岐―13:43駒つなぎ―14:40鳥居、南登山口―15:20一の鳥居苑地駐車場

白樺の木立ちに囲まれたすてきなロッジ、「山の庭タンネ」( Le Jardin Alpin TANNE) の前で集合写真を撮り、お世話になったオーナー、スタッフに見送られて飯縄山西登山口に向かう。今回は西登山道から登り南登山道を下るルートを取るので、下山口の飯縄山一の鳥居の氏子用駐車場に車をデポする。カラマツ林の西口登山道登山口から萱ノ宮神社参道を登り、萱ノ宮の鳥居に着くころ、ポツリポツリと雨が降り出し、ここからが本格的な登りとなるので2名が戻ることとし、8名で山頂に向かう。岩がゴロゴロした樹林帯の中にはいろいろなキノコ。雨の心配もなくなり、クマザサにおおわれた気持ちのいい登りとなったが、ここから見えるはずの戸隠連山は雲の中。このあたりからリンドウ、マツムシソウ、アザミ、トリカブト、アキノキリンソウなど秋の花々が見られ、ササヤブの中に石のお地蔵さま。分岐を経て飯縄大権現の石祠と赤い鳥居へ。飯縄神社の奥宮からはなだらかな稜線が続き、南峰のピークを経て飯縄山山頂に。秋分の日で日曜日ということもあり、ファミリー登山やグループ登山でごった返しており、8人は隅っこでタンネの特製お弁当を広げ、12:30には下山開始。分岐から南登山道へと入る。奥宮参道の入口である奥宮一の鳥居から飯縄山頂の奥宮までは、十三仏(=没後に極楽浄土へと導いてくれる13の仏と菩薩)の第一の“不動明王”から第十三の“虚空蔵菩薩”まで13基の石仏が安置されており、13番目の石仏の虚空蔵菩薩の前を通り、晴れていれば長野市街地が望めるという天狗の硯石に寄り、富士見の水場へ。12番目の石仏、大日如来からは急な下りとなり、先頭を行くMさんがガンガンと下っていく。駒つなぎ場あたりはグループ登山で渋滞ぎみ。ここから10番の阿弥陀如来、8番の観音菩薩、3番の文珠菩薩、2番の釈迦如来を経て1番目の第一不動明王へ。飯縄大明神の石の鳥居、木の鳥居を通ってデポした駐車場に。ここでひとまず解散として一の鳥居苑地駐車場に向かう。4名がHさんの車で長野駅へ。

飯縄山は戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山とともに北信五岳のひとつで、由来を探ると飯縄権現につながり山岳信仰や修験の場であったことがうかがえ興味深い。善光寺から戸隠神社奥社まで続く祈りの道「戸隠古道」も歩いてみたいものだ。晴れていれば山頂からは360度の大展望で、戸隠連山や高妻山、高妻山と黒姫山の奥には焼山、火打山、そして妙高山、そして北アルプス、富士山も見えるはずで、鮮やかな紅葉の季節には少し早く、展望も残念だったが、思いのほかたくさんの高山植物に出会えた。夏の飯縄山は、みごとな花の競演なのだとか。 

南峰のピークに携帯トイレブースがあり、ファミリー登山の親子が使っていた。一の鳥居苑地登山者駐車場、西登山道登山口には携帯トイレ回収ボックスがあり、啓発活動が進んでいるようだった。

見られた植物など: アキノキリンソウ、ウバユリの実、ウメバチソウ、エゾリンドウ、オオカメノキの実、オヤマボクチ、カワラナデシコ、キンミズヒキ、ゴゼンタチバナの実、サワヒヨドリ、シラタマノキ、シラヤマギク、タチアザミ、ツリガネニンジン、ツルフジバカマ、トチの実、ノコンギク、フウロ、フジアザミ、マツムシソウ、ミズヒキ、ミョウコウトリカブト、ヤクシソウ、ヤナギランの綿毛、ヤマハハコ、ユキザサの実

山の庭タンネ

飯縄山

同好会

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