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公益社団法人日本山岳会

麗山会 2024年3月蔵王スノーシュー 報告書

山行日:令和6年3月15日(金)~17日(日)

参 加:CL 大西攻、SL 石山賀代子、石間宏美、磯野澄也、岡田陽子、北原孝浩、

晝間弘子、三尾彰、計8名

行  程:15日 ペンション-蔵王の避難小屋-ペンション

16日 ペンション-刈田岳-熊野岳(磯野・北原)-ペンション

17日 ペンション-ぶなの巨木-ペンション

 

報 告:石山 賀代子

1日目

1日目より色々なドラマがありました。

① 東京駅6:12発、かみのやま温泉駅8:48着の新幹線に4名(石山、大西、岡田、晝間)が乗車する。

② 石間は青春18切符にて前日にかみのやま温泉駅の近くまで移動、温泉と旅を 楽しんで、かみのやま温泉駅で合流。

③ 三尾はスキーを2日目に楽しみたいので、車でペンションに着く。

④ 北原、磯野は東京駅10:00発、かみのやま温泉駅12:35着の新幹線に乗車する。ホワイトエコー号(無料のバス)がないのでタクシーでペンションへ。

4名が乗った新幹線は、前日の地震の影響で3駅ほど駅に停車させられ、その後、かみのやま温泉駅に不審物が見つかり、警察の出動により前の駅の赤湯駅に停められた。赤湯より先には新幹線は行かないとのアナウンスがあり、かみのやま温泉駅経由山形方面行きの大型バスが用意された。車掌の指示により大型バスに乗り、かみのやま温泉駅に10:30頃に着いた。駅には警察官が10名ほどいて、ガードテープが貼られ、30名ほどの人達が駅前で立っていた。

電車の中から、石間さん1人で9:20発のホワイトエコー号に乗りペンションに  行くようTELを入れていたので、4名は1台のタクシーに乗りペンションに11:00頃着いた。

ランチを野口さん(ペンションのオーナー)に温めていただき、ランチを食べて、

12時頃より先発4名は蔵王の避難小屋まで歩いた。何日か前に雪が降ったおかげでモンスターが復活していて、色々な形のモンスターに出合えた。

 北原さん、磯野さんは先発組が戻る頃に食事をペンションで済ませ、その後、リフトを1ケ乗り、ウォーミングアップとしてスノーシューを楽しんで帰って来た。

刈田岳へ

2日目

三尾さんは1人でスキーを楽しみ、3時頃ペンションに戻った。

7名はリフトを2ケ乗り、モンスターに会いに行き、少々、風が強かったが天候も

良くなって青空も見えてきた。刈田岳山頂に着き、お釜も見えて、満足した。

 北原さん磯野さんは、熊野岳へ行きたい撮影もしたいとのことなので、大西さん、

他の人とも話し合いOKを出して行ってもらった。午後より風も弱くなり天気も回復する予報だったので、二人を熊野岳へ行かせたことは他の皆も良かったと思えた。

 5名は避難小屋でランチを話しながらゆっくり時間が取れ、また満足。3時頃には下山した。熊野岳に行った二人も5時頃にはペンションに着いた。とっても満足した様子だった。

下山後の晩餐は、初日に引き続き、お酒飲み放題の宴会となった。

3日目

三尾さん、石間さんは車で朝より帰りに着いた。石間さんは温泉へもう1泊、三尾さんは米沢で買い物をしてから帰るとのこと。

残り6名は、野口さんより大きなぶなの巨木があると教えてもらい、入口まで車で送ってもらい、山の中を探した。この巨木、野口さんが行方不明者を捜しに行った時たまたま発見したと聞いた。行方不明の人は今も見つかっていないらしい。11時頃にはペンションに戻り、野口さんにお湯を沸かしてもらい、ラーメンとおにぎりを食べて、13:24発のホワイトエコー号に乗り、かみのやま温泉駅に着いた。

  今回お世話になったペンションのオーナーである野口さんは山のクラブ『東京北稜山岳会』に昔より参加していて、ヨーロッパアルプスの岩壁やヒマラヤの山々を登ってきたそうです。

  磯野さんは『昭和山岳会』、晝間さん、岡田さん、大西さんと山の話で盛り上がりました。私は高尾山しか知らないので話に入っていけませんでした。

  天気もまあまあ! 人間は全員OK!! 楽しいスノーシュー山行でした!!!


報 告:北原 孝浩

行  程:16日 ペンション-刈田岳-熊野岳(磯野・北原)-ペンション

刈田岳上空には青空が時折覗くが、これから目指す熊野岳方面は相変わらず厚い雲に覆われて見えない。当初、全員で熊野岳へ行けるところまで行こうかと言う考えもあったが、最終的にCLが強風下宿舎のペンションに戻るという決定をした。

天気予報では午後高気圧圏内に入り、明日の天候は下り坂ということ、せっかく遠方から来たので熊野岳に登りたいとの思いを他のメンバーに伝えお願いして、ご了解を頂いたので、磯野さんと私は強風吹き荒れる中、熊野岳目指して馬の背を進むことになった(11時55分)。

蔵王の顔の火口湖「お窯」を右に見ながら、突風で身体をお窯方向へ持って行かれそうに度々なるが耐えながら進む。降雪時やホワイトアウトの際にお窯方面へ迷い込まぬようにほぼ30mごとに設置した頑丈なポール沿いに進んだが、覆っていた雲も無くなり、遠方まで見通せるようになり、途中からポール沿いルートをやめて熊野岳山頂に直接向かうルートに変更して、凍てついた雪原、シュカブラの中をショートカット気味に進み一気に高度を稼ぐ。やがて熊野岳の主稜線に出て山頂に建つ着雪した社らしき塊が見え、程無く蔵王の最高峰熊野岳山頂(1841m)に登った(12時30分、他のメンバーと別れて35分)。分厚く冠雪した熊野神社の真っ白な社が紺碧の空に映えて神々しく見えた。

熊野岳山頂からは指呼の距離に地蔵岳が見え、1時間程度(単純標高差105m水平距離約1200m)で往復できそう、行きたい衝動に駆られた。飯豊の山並み、月山やその遥か先の鳥海山など360度の展望、吹く風も幾分弱くなり、休憩昼食の時間も入れて山頂に50分余も滞在して下山開始した(13時20分)。復路は雪の大海原をさらにショートカット気味にルートをとり、大小のアイスモンスターを縫って時間を稼いで宿舎に戻った(16時50分)。

モンスター

野口ペンション

ぶなの巨木

同好会

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