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公益社団法人日本山岳会

麗山会20年の記録

麗山会20年の記録

No.13481 岸 哲生

麗山会20周年の記念として、10周年および20周年記念総会、および、この20年間に実施された定例会、山行などについて、あらためて、記しておきたい。

麗山会設立の契機となった2004年6月に実施された徳本峠越え、2004年9月に西糸屋山荘で開催された設立総会などについては『創立10周年記念誌』に記している。

総会と会員数の記録を以下に記す。

設立総会には23名が参加した。設立時の会員数は55名であった。

10周年記念総会には22名が参加した。この時点での会員数は54名であった。

20周年記念総会には9名が参加した。この時点での会員数は37名であった。

10周年の時には、総会の参加者も会員数も1名の減であったが、20周年の時には、総会の参加者は13名の減、会員数は17名の減となった。

同期会とした設立した同好会の宿命的な課題ではあると思う。

定例会の記録を以下に記す。

市ヶ谷のルームにおいて、第1回の定例会が開催されたのは2005年6月であった。高石代表も軽井沢から駆けつけ15名が出席している。第4水曜日の18時30分開始とした。

2005年8月、9月、10月、12月と開催され、2006年3月からは毎月開催されるようになった。2014年、2021年、2023年の9月は総会の開催日に近かったため、定例会は開催しなかったが、コロナのために中止となる2020年2月の前月の1月まで、14年間、一度も休会することなく継続した。2020年2月、4月、5月とコロナ禍による休会は3回だけに止めた。オンライン開催も含め2024年9月の定例会で第222回となった。この222回の定例会の全ての報告書が保存されている。

麗山会の継続に注力した会員の熱意をあらためて思う。

山行の記録を以下に記す。

2004年9月に同期会03会として設立されてから、翌年の総会までの1年間に実施された山行は4回であった。設立記念山行として登った蝶ヶ岳、11月の雲取山、2005年4月の天狗岳、7月の上州武尊山である。2004年~2008年までの5年間は年間4山のペースで登っている。2009年~2014年までの5年間は年間6山のペースで登っている。

私が日本山岳会に入会したのは52歳の時であった。同期入会の会員の平均年齢は55歳くらいであったか…、仕事が現役の会員が多く、このペースが良かったのだと思う。

2004年9月~2014年9月までの10年間で56山に登っている。

毎月の山行計画を立てるようになったのは11年目以降のことである。三尾さんの発案であった。

2014年2月には10周年記念国内山行として沼津アルプスを実施した。今井さんが計画している。17名が参加した。

2019年6月には15周年記念海外山行としてジュージアを実施した。三尾さんが計画している。8名が参加した。

2014年10月~2024年9月までの10年間で91山に登っている。

20年間で147山になる。同じ山に登っていることもあるので、登った山の数ではこの数より少なくなる。

この147山のうち、残念ながら、以下の11山の山行報告が失われている。

2007年11月:浅間山、2009年3月:大山、5月:権現山、11月:高川山、

2010年6月:本白根山、7月:白山、2011年1月:本仁田山、5月:浅間隠山、

7月:栗駒山、10月:平標山、11月:奥多摩・笹尾根

大山は2019年9月、高川山は2020年12月、平標山は2023年6月に再訪している。

浅間山、権現山など、機会を作って、再訪してみたいと思っている。

鬼籍に入られた方々の面影を思い浮かべてみる。

金中さんのすぐ後ろを、金中さんの足の運びに合わせて、歩いたことを思い出す。登りでも、下りでも、運び出す足の一歩一歩が揺るぎなく、ただただ、金中さんの足跡に私の足を置いて歩いていた。

今井さんのすぐ後ろを、今井さんの足の運びに合わせて、歩いたことも思い出す。登りでも、下りでも、運び出す足の一歩一歩がすばやくて、ただただ、今井さんの足跡に私の足を置いて歩いていた。

今でも山を登っているとその時の光景を思い出す時がある。

『 先達の 足の運びを 思い出す

                  ふたりで歩く 山道は続く 』 

麗山会の規約の前文を再録する。

『本会は、設立の当初から会員を入会同期の会員に限ることなく、広く参加を認め、登山を通じて常に山の自然に対する敬虔な気持ちを持ち続け、山を愛し、友情を育て、健全な体と精神を養うことを趣旨として、互いに束縛することなく、自由に様々な活動を展開する場を共有し分かち合うことを運営の基本とする。』

山々のより高みへ…高邁な精神の闊達を思う。過ぎ去りし20年、麗山会でめぐり逢った方々への感謝を胸にあたため、これからの10年に思いを致している。

同好会

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