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公益社団法人日本山岳会

白山 山行報告書

山 行 日      令和7年7月25日(金)~26日(土) 

メンバー   CL畑島良一 石間宏美(全体計画者) 畑島冨士子  計3名 

集合場所   市ノ瀬

コース   25日 市ノ瀬駐車場5:00-別当出合6:00-(砂防新道)-中飯場7:00

-甚之助避難小屋10:40-黒ボコ11:50-白山室堂13:00

        26日 室堂3:45-白山御前峰4:30~5:45-池巡り-室堂7:50-

    (観光新道)-殿ヶ池避難小屋10:20-別当出合14:00

 

畑島良一 記

 花の百名山と言われる白山は、その名の通り高山植物の百花繚乱。標高2,702mの地は残雪と豊富な水分がもたらすお花畑に「ハクサン」名は約20種を数えられる。また、火口湖の散策は心を和ませてくれる。天候にも恵まれ、満天の星と「ご来光」に恵まれた。

 今回の山行計画は石間さんが作成している。満開の花の時季に通い詰めている白山は石間さんのホームグラウンドのような山だ。石間さんのワクワクを共有しながら登っていく。

砂防新道には中飯場・甚之助の2か所の水場やトイレ施設がある。その後の急登の前のオアシスとなった。黒ボコ岩は火山活動で出来た幾つか巨石であり、多くの登山者の休憩場所となっていた。

弥陀ヶ原木道周囲には高山植物が咲き乱れ、今までの厳しい状況を忘れさせてくれる。

室堂は主のビジターセンターと多くの宿泊棟やウオッシュトイレを設備した棟で構成されている。周囲は高山植物庭園、白山斜面には残雪があり、明日の登頂が楽しみだ。深夜の空は満点の星空。

 26日3時に起床、3時45分頃に室堂を出発。ご来光を拝むために多くの登山者は山頂を目指す。神社神主は遠くに見えるアルプス等の説明、やがて朝日が昇る。「万歳」の礼儀作法を説明している。

 御前峰から下り幾つかの池めぐり。千蛇ヶ池は残雪が多く見えない。ここまた高山植物の宝庫。山頂を巻き室堂へ戻る。

 黒ボコから「観光新道」経由で下山する。尾根筋は多少の起伏はあるが、単調でかえってキツイ。避難小屋にはトイレはあるが、水場が無い。ここから別当出合まで標高差がある。段差が足にくる。入山には利用したくない。

少人数ではあったが、天候・季節・高山植物に恵まれとても良い山行であった。

山行中に出会った高山植物

 

🌻室堂周辺の花

 クロユリ、ハクサンコザクラ、イワギキョウ、ハクサンフウロ、アオノツガザクラ、

コイワカガミ、コバイケイソウ、オンタデ、イブキトラノオ、シナノキンバイ、チングルマ

🌼観光新道の花

 ニッコウキスゲ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンフウロ、

タカネマツムシソウ、ハクサンシャジン、タカネナデシコ、ミヤマシシウド、

ヨツバシオガマ、シモツケソウ、イブキトラノオ

石間計画者のコメント

🌻🌻 いつもの白山 初めての白山 🌼🌼

 

白山は高山植物の宝庫で、私が一番好きな山です。今までにルートを変えて7~8回登っていますが、いつも南竜ヶ馬場でテント泊だったので、室堂に泊まったのは今回が初めてでした。 

今回の白山は2日間とも好天気で、高山植物も期待を裏切らない素晴らしさでした。

室堂はビジタ-センタ-(食堂)を中心に宿泊棟が点在していて、靴を履いての移動は少々面倒ですが、新しいトイレはウォシュレット機能もあって快適でした。室堂では高山植物の観察員による無料の観察会が行われていたので、ありがたく参加しました。

翌日の早朝、室堂から御前峰は50分ほどで登れるので(南竜から室堂までは1時間30分の登り)、山頂でご来光が拝めたのは大きな喜びでした。神主さんも登ってこられ、岩の上から白山から見える山の説明もしてくださったのも初体験でした。そして下山コースは、室堂を基点にしたことにより今回初めて観光新道を歩けました。

以前から観光新道は花が多いと聞いていたので、やっと検証ができました。なるほど避難小屋までの前半は展望も良く、背丈の高い高山植物が数多く見られました。花の名前は上記に載せましたが、室堂周辺とは違う植生で存分に楽しむことができました。

避難小屋から先は石畳などで整備されていましたが、かなりの急坂で別当出合に着いた時は疲労困憊。

しかし天気に恵まれ、お花も最盛期で充実した2日間でした。

 

畑島冨士子コメント

 

山頂で宮司さんの発声で登山者が一斉に万歳三唱。山は神聖な場所だと改めて感じました。石間さん推薦の「黒百合」の香りを堪能出来る脚は勿論、臭覚を鍛えておきます。

白山 御前峰

室堂の白山神社奥宮と御前峰

御前峰でご来光

翠池と白山の高山植物

同好会

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