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公益社団法人日本山岳会

上信越・秋の紅葉深まる里山を歩く

戸倉山山頂

吉永英明

期日:2021年10月15日(金)~17日

参加者 : 石原達夫、高橋 聰、菊池武昭、森 武昭、小笠原辰夫、竹内晴美、小亀真知子、川村光子

      広島孝子、吉永英明

15日の昼食風景

10月15日(金)晴れ時々曇り

 今回は全長80kmに及ぶロングトレイル【信越トレイル】完踏後の上信越の山旅である。

午前10時45分 妙高「ユアーズ・イン」のオーナーである小笠原君と前泊の菊池君の出迎えを受け、北陸新幹線「上越妙高駅」に集合後、忍者屋敷風の建物で有る新井の寿司の名店「寿司芳」で先ずは上越の味を楽しんだのち、「上越妙高駅」より全貌が見渡せる「南葉山連山」の「篭町南葉山」登山口へ。13時に車を下山口に回してくれる高橋君と別れ、小笠原君の案内で登り始める、途中から山毛欅林の中の急登の路を辿り、15時頂上着いた。ここから北へは、以前に登った「青田南葉山」(949m)だが、今回は南へ続く尾根筋の路に向かう。直江津の市街地を望む「直江津の窓」。上越高原駅を眼下にした「新幹線の窓」といったコル様の「窓」を通過し、約10分程度で通過出来た岩混じりの痩せ尾根を足元に気を付けて辿り、「五日市南葉山」を経て、16時40分「猪野山南葉山」着。短い秋の陽にせかされ、17時30分に高橋君が運転して回してくれていた本日の歩行終点に着いた。最終組は18時に「猪野山南葉山」近くまで登って来た高橋君や小笠原君達と共に、懐中電気を点けて足元に気を付けながら、暗い中を元気に降りて来た。

門真池にて休憩

篭町南葉山登り口を行く

篭町南葉山にて

後は何時もの妙高の宿舎「ユアーズ・イン」に向かい、いつものあまり変り映えのしないメンバーでの賑やかな宴会と夕食、夜の更けるのも忘れ、宿の奥さんの心尽くしの料理を楽しんだ。

 

戸倉山への登り口

10月16日(曇り時々晴)

 本日の天候は雲が多いもののまずまずだ。8時10分に宿を出発して、高速道路を利用して糸魚川南部に位置する「戸倉山に」(975m)に向かう。

 途中路に迷いながら「白池」の登山口へ、「白池」からは長野県は北安曇の「姫川」沿いから松本方面に続く旧「塩の道」で、その昔は海の無い信州への塩の運搬路として、又海を見るための街道として利用されてきた道で有り、茶屋跡や幕末時代の石造りの道程らしきものが残されていた。周囲は既に色づき始めた山毛欅林である。

角間池塩の道

戸倉山山頂

 山中の小さな「角間池」から大網峠方面へ向かう旧「塩の道」と別れ「戸倉山」への紅葉の里山歩きと言った風情の路を辿り、12時15分頂上に着いた。山頂からは「雨飾山」のピラミダルな尖峰が望めたが、白馬から日本海に連なる「栂海新道」方面は雲が邪魔をしていて見えなかった。帰路は明日どうしても用事があると言っていた石原さんを「上越妙高駅」に送ってから、例の如く荒井の道の駅に立ち寄って、いつもの名物である麹入りの烏賊の塩辛を大量に仕入れ、「ユアーズ・イン」に戻った。やっぱり秋の「ユアーズ・イン」での生ビールは僕にとっては格別である。

10月17日(晴れ時々曇り)

 9時宿を出発し予定を変更して戸隠方面に進む。峨峨たる山並みが続く戸隠の連峰を眺めつつ、戸隠の「みどり池」から「鏡池」を逍遥し「八十二森のまなびや」で戸隠の森の生態を学び、戸隠蕎麦の名店である「仁王門屋」で蕎麦に舌鼓を打ち、帰路は鬼無里方面に行き、JAC槇有恒元会長の言葉が刻まれた案内板のある「大望峠」より、雲のまにまに微かに望見できた後立山方面を眺めて、小笠原君に長野駅迄送って貰い解散したのであった。

戸隠のみどり池

戸隠の森の学び舎で勉強

大望峠

3日間の上信越の旅、やはり山毛欅林が印象的であった。出来れば静寂な山旅が望みなのだが----。来年は可能なら新緑の里山を見てみたいもので有る。

同好会

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