記:横田昭夫
期 日:2022 年12 月12 日(月)~ 14(水)
参加者:高橋聰、吉永英明、下河邊史郎、小笠原辰夫、醍醐準一、廣島孝子、川村光子、竹内晴美、横田昭夫 9 名
12 月12 日
 今年の忘年山行は「初冬の戸隠高原の散策」と長野市周辺での「おやき作り体験」だったので、岐阜からのアクセスが良く久し振りに参加する。午前11 時10 分、首都圏からの参加7 名と共にJR長野駅東口に妙高高原「ユアーズ・イン」のオーナーである小笠原さんの出迎えを受け集合する。最初に「おやき作り体験」で2022 年7 月長野市篠ノ井杵淵にオープンした「おやきファームBY いろは堂」にて「おやき作り」を体験する。
建物は東京オリンピックのメイン会場「国立競技場」の設計者隈研吾氏設計によるもので、日本の木を格子状に並べた独特の建物だ。おやき作りは2 班に分かれてビニール手袋を装着して体験する。おやきの主材となる生地は既に作ってあった。いろは堂の生地は小麦粉にそば粉を加えて香ばしい風味を出しているのが特徴とのこと。おやきに包む具材のあんこと野沢菜も調理済みで用意されているので、トレーナーから生地や具材の扱い方を習い、あんこと野沢菜のおやきをそれぞれ1 個ずつ作る。生地は非常に軟らかく出来ているので、力の入れ加減が難しく、どちらかといえばソフトにソフトに扱うことがポイントであった。
その後、作ったおやきを油で少し狐色に揚げたのち、高温のオーブンで焼き上げて貰う。焼きあがるまでの時間に工場でのおやき製造工程を見学する。焼きあがったおやきはカフェでコーヒーとともにいただいた。 生涯で始めていただくおやきの味は特別変わったものとも思わなかったが、信州の人にとってはそれこそ「幼い時から食べている」とすれば懐かしく、おやきの季節には食べたいお菓子なのだろうと思った。
 その後、おやきファームを後にして、須坂市にある豪商の館・田中本家博物館を訪れる。当館は江戸時代中期からの豪商田中家の所蔵品・資料を公開しているということであったが、生憎本日から冬期休館となり入館することはかなわなかった。
 というわけで、田中家を諦め、信州小布施の高山鴻山記念館「悠然郎」へ行く。鴻山の絵はもとより葛飾北斎、谷文晁の展示があり、江戸時代の文明に心洗われる。小布施の町の様々な土産物屋を覗き、本日のお宿ユアーズ・インへ行く。
| おやき作り | |
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12 月13 日
 朝起きて外を見ると、妙高山は雲の中。天気予報も午前中は良くない予報。出発に先立ってクーポン利用のため道の駅「あらい」へ行く。途中かなり強い雨が降った。道の駅「あらい」では日本海で捕れた活きのいい魚を売っているのでめいめい欲しい魚などを仕入れる。
その後、R18号を南下し、信濃町から戸隠へ向かう。戸隠へ入る手前から雪道となる。戸隠スキー場の「くえい食堂」前からスキー場の状態を見る。スキーの研修か講習会をやっているように見受けた。かなりこの時雪が降っているも本日のメインである初冬の戸隠高原の散策に向かう。積雪量は10㎝内外でたいしたことはないが、昨夜来の降雪と雨降りで、視界も悪く晴れ晴れしい気持ちになれず、どこまで行くかと悩むところであったが、当初予定の戸隠牧場から「ささやきの小道」を歩いて隨神門に到り、杉木立を歩いて奥社に参拝を変更して行程を縮小した。
出発はみどりが池の横を歩いて、新雪を味わいながらカラマツの小道をたどり、小鳥の小道に至り看板では冬鳥にアトリ、ツグミ、マヒワ、占め、ウソ、キレンジャクなど、留鳥にアオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、キクイ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、カケスなどとあったが本日のあいにくの天気では小鳥の声も期待できず隨神門へ。隨神門から続く杉の並木を見てそのまま奥社参道口に戻る。歩いていてたっぷりと水分を含んだ雪の塊が帽子、肩、腕を濡らすのに往生する。
その後、戸隠神社中社にて、今年の健康に感謝し、来るべく新年の山行ならびにスキー行の安全を祈願する。参拝後、徳善院蕎麦宿坊「極意」にて「お楽しみ蕎麦セット」を食する。セットの内容はかけそば2 種、テンプラ、なめこのあえ物、高野豆腐と小豆ご飯と盛り沢山であった。昼食後、長野駅にて所用の有る吉永さん竹内さんそれと自分は帰宅の途に就いた。今回も、小笠原さんには送迎、「おやき作り体験」、昼食セットまでさまざまのことを大変お世話になりありがとうございました。
12 月14 日
 昨日は長野駅で所要のある方達と別れた後は、他によるところも無くそのまま宿に帰ってきたのでした。本日は予定では杉野原方面に出かけ2 から3 時間程度のハイキングを楽しむ予定であったが、夜半から風雪があり、朝起きて外を覗いてみたら霙混じりの雪のため、ハイキングを諦め高田にある(JMAX THEATER) で最近クランクアップされた、第2 次大戦後約束破りの名人であるソ連に不当にも抑留された記録の一部である『ラーゲリー( 強制収容所) より愛をこめて』というタイトルの映画を鑑賞後、昼食として蟹の味噌汁付きのチラシ寿司を全員堪能して上越高田駅で解散したのでした。
                                    (高橋 聰)










