記:関口興洋
期 日:2023 年2 月21 日(火)~ 24 日(金)3 泊4 日
宿泊ベース:妙高高原 赤倉温泉ユアーズ・イン
参加者:石原達夫夫妻、高橋聰、下河邊史郎、西村幸雄、横田昭夫、関口興洋 伊藤禎洋、椎名キクエ、 中瀬龍男、斉藤悦子 11 名
2 月21 日(火)
小倉から山陽新幹線(徳山で伊藤さんと合流)、東海道新幹線と乗り継ぎ名古屋へ向かう。伊吹山麓では吹雪であったが、関ヶ原を越えると吹雪はいつの間にかどこへやら。特急「しなの」車中から眺める白雪に覆われた常念岳のピラミダルな山容はいつ見ても美しい。長野から北信濃鉄道に乗り換え、北信の山々が視界に入ってくると間もなく妙高高原駅である。小笠原さんのお出迎えを受け懐かしの「ユアーズ・イン」に到着。
昨日まで黒姫~妙高高原間は大雪のため列車が不通だったとのこと。今日からお天気が回復し、無事到着できた幸運に感謝。
レンタルスキーとブーツの調整具合を確認してから宿の温泉で長旅の疲れを癒す。
夕食の席で中瀬さん斉藤さんと2 年ぶりの再会。2021 年11 月、紀伊半島は大台ケ原の山旅では今回参加の皆さんに大変お世話になりましたこと改めて感謝申し上げます。伊藤さんから山口県岩国の銘酒「獺祭」の差し入れを頂き、夕食の席でふるまわれた。ありがとうございました。
2 月22 日(水)
目覚めと共に外を眺めると妙高山が凛とした姿で輝いている。快晴・無風の絶好のスキー日和である。朝食後、池の平ゲレンデ迄いつものように小笠原さんに送って頂く。
新雪が降った後なのでゲレンデの状態はベストである。快晴の下、妙高山をバックに五体満足とはいかないが、84 歳で初すべりができる幸運にまず感謝。石原さんご夫妻、西村さん、横田さん、伊藤さん、などベテラン組は華麗なスキーさばきであっという間に下まで一気に滑り降りる姿を後ろから眺めながら、一本目を慎重に滑り出す。高橋さんが私のすぐ後ろでサポートしてくれているので、安心して滑っていける。最近は、雪の世界とは縁が遠くなり、骨も脆くなっているので、転倒骨折は絶対に避けねばならない。何本か滑るうちに徐々に慣れてくる。南端の一番長いリフト(2 km)に乗り、このコースから展望が大きく開け、野尻湖、斑尾山、志賀高原方面の景観をゆっくりと楽しむ。あとで聞いた話ですが、85 歳の椎名さんがノンストップで滑り降りたとのこと。すごいの一言だ。普段、相当のトレーニングをされていることと敬意を表します。
昼食はいつもの「マタギ」に集合して摂る。昨年は高橋さんと生ビールを飲んだが今年は自重してアルコール抜きで蕎麦を食べる。
午後はマイペースでゆっくりと滑り、適当にコーヒータイムを取りながら16 時の迎えの車を待つ。一年ぶりに雪の感触を楽しんだが、今日は素晴らしいお天気に恵まれ、九州から来た甲斐がありました。
宿に帰り一浴後、夕食まで待てないので自販機で缶ビールを買い求め、部屋の仲間と喉を潤す。スキー・温泉・ビールこの三位一体が最高の楽しみであり、どれか一つでも欠けたら楽しみが半減する。そのうちに夕食の知らせが入り、洋食のコース料理とワインを頂きながら皆さんとの会食が盛り上がる。
食後、昨年の年次晩餐会の模様を披露したく北九州支部の伊藤久次郎さんから預かったビデオを持参したが、TV機器との折り合いが悪く上映することができず残念でした。
2 月23 日(木)昨日に引き続き好天となる。
昨晩は何があったのか私には不明だが、朝食の場所に行くと高橋さんがなんだか跛行している。どうしたのと聞いてみると、夜10 時頃階段を滑って足を骨折したらしいとの事。後で皆さんが出かけたら小笠原さんに病院に連れて行ってもらうとの由。後で聞くと右足踵が複雑骨折していた様だ。本日は彼の誕生日だというのに運がついているのか、見放されたのかは、はてさてどちらで見るか見方次第かも知れない。
今日は妙高高原で一番大きく標高差のある杉ノ原ゲレンデまで小笠原さんに送ってもらう。ゴンドラに乗車する前に今日のガイド役を務めていただくJAC上高地山岳研究所の管理人である山田さんよりご挨拶があり、コースの概要を案内して頂く。今日は天皇誕生日の祭日のせいか、ゴンドラのお客が乗車券を求め長蛇の列である。回転しているゴンドラにスキーを手早く乗せタイミングよく乗り込むのは慣れないと結構難しい。下車し、下りのスロープにかかると、いきなり急斜面が現れる。スキー客だけなら怖くないが、混雑した斜面にボーダーが混じり、あのガリガリという音が背後に迫ると恐怖を感じる。今日は休日のせいか大変混んでおり、私としては滑りにくい感じだ。なんとか急斜面を抜け出し一息入れる。全員が無事揃って緩斜面に出て、途中のリフト乗場まで一緒に下る。ここで私は山田さんご指定の昼食場所で一足早く休憩を入れる。その後、全員揃って昼食をとり午後の部に入るが、どうも気が乗らず山田さんに断りグループを離れる。パワーのある椎名さんも離れたので、迎えの集合場所まで椎名さんと行動を共にする。レストハウスでお茶を飲んでいると下河邊さんの姿が目に入り、ここで合流し皆さんのお帰りを待つ。
<午前中滑っただけで何となく疲れてしまい、午後は参加していないので、横田さんに本日の報告についてお願いしましたので、詳細については下記の横田さんの報告をご覧ください>
2 月24 日(金)曇り
朝食後、東京、岐阜の車グループと別れ、北陸新幹線組の西村さん、中瀬さん、斉藤さんを上越妙高駅で見送り、伊藤・関口は北しなの鉄道の妙高高原駅より長野、名古屋経由で往路を戻った。小笠原さんには、いつもながら送迎して頂きありがとうございました。
2 月23 日(水)曇り 記:横田昭夫
雪を楽しむ会3 日目、今日は妙高杉ノ沢スキー場へ行き、終日雪遊びに興ずる。
昨日の妙高池の平スキー場が妙高山の外輪山・赤倉山(2141 m)の東向きに位置するに対し、妙高杉ノ原スキー場はやや南向きに位置する。南向き斜面は日当たりが良く、雪解けが早くなるので雪質が悪くなるとか、南向きのスキー場は敬遠されることもあるのだが、ここ杉ノ原スキー場は標高865 m~ 1800 mと標高が高いので気温上昇が抑えられ、妙高エリアのスキー場に共通する積雪量の多さに支えられているようだ。
今日も赤倉ユアーズ・インから小笠原さんに送って貰う。杉ノ原スキー場で今日一日の案内を高橋さんが依頼してくれていた、上高地の山研管理人の山田和人(やまだ かずひと)氏と合流する。山田さんは定年退職後2020 年から上高地の山研管理人を、冬は妙高でスキー関係の仕事をやっておられ、妙高エリアをよく周知しているということだ。スキー場に着くと今日は天皇誕生日で旗日なので駐車場はかなり一杯となり、沢山のスキーヤーが詰めかけている。リフト券売り場の列も3 列にも4 列にもなっている。杉ノ原ゴンドラに乗り山頂(標高1489 m)へ、ここから左へ向かい急斜面を滑り降り、さらに左へ行くと三田原ゲレンデの三田原第2 高速リフトの中間あたりのゲレンデへ出る。混雑を避け終日三田原ゲレンデの第2・第3 高速リフトを使い滑る。
第3 高速リフトの終点は三田原山(2347 m)への山岳スキーツアーコースの起点となっており、ルートは左に見える尾根に取り付くため一つ沢を越えることが必要とのこと。スキー場から見える尾根に複数の人影が見られた。
今日のゲレンデコンデションはずっと曇りで日差しがなく、雪が堅いので、結構エッジが引っ掛かり、雪面の状況をしっかり把握する必要があったが、曇っていたので雪面の凹凸がはっきりしなくて雪面の状態に苦労を強いられた。お昼は山田さんおすすめのレストラン「サンアントン」でゆっくりする。午後も同じところを滑っていたが早めにレストランで休憩する。定刻の時間にみんな揃って駐車場に戻り、小笠原さんの迎えの車で赤倉ユアーズ・インへ戻る。「雪を楽しむ会」の最後の泊りとなり、夕食時はユアーズ・インさんの心づくしの料理に舌鼓を打ち、美味しい酒をいただきながら次の計画等の話に花を咲かせ今回の反省をする。山研の山田さんが8 時過ぎに見え、スキーの話を一緒にお酒を飲む。今年の夏には上高地の山研へ是非来てほしいとのことでした。


