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公益社団法人日本山岳会

パルコール嬬恋スキー懇親会

「嬬恋ゴンドラ山頂駅前」集合写真

記:横田昭夫記

期 日 2024 年3 月18 日(月)~ 21 日(木)

参加者 高橋聰、下河邊史郎、高橋文雄、小笠原辰夫、関口興洋、中瀬龍男、椎名キクエ、

    斉藤悦子、伊藤禎裕、横田昭夫、舩坂不二夫(ゲスト) 11 名

3 月18 日 曇り・風強し

 今冬は積雪量が異常に少なかった。 赤倉ユアーズ・インのオーナーで当倶楽部代表の小笠原さんも赤倉に来て30数年になるが、この冬は最も降雪量の少ない年だったと言ってみえた。雪が少なかったことが原因ではないが、今冬のスキーは天気に恵まれなかった。1 月の蔵王、2 月の妙高と天気が良くなかっただけに、パルコール嬬恋には期待するところがあった。

 天気予報ではあまり良い天気は望めず不安定な天気であったが、天気は現地へ行ってみなくてはわからないので、それなりの覚悟をして出発する。国道41 号を北へ走り2 時間20 分、高山にて今回ゲストの舩坂さんと合流し、国道158 号を松本へ、ここから松本トンネル、三才山トンネルの国道254 号を走り東御市へ、湯ノ丸高原の地蔵峠から嬬恋村に入る。田代からのパノラマラインの入口を覗いてみるも冬期閉鎖中のため、嬬恋村役場の少し手前の吾妻川を渡ったところを左に折れてパルコール嬬恋に向かう。

 嬬恋についてウイキペディアによれば

『「嬬恋村」の村名の由来は日本武尊の愛妻伝説にあります。日 本 武 尊が東征の帰路、鳥居峠に立ち、海の神の怒りを静めるために海へ身を投じた愛妻の音 橘 姫を「吾妻者那」=「ああ、我が妻よ、恋しい」と嘆きました。これが世界初の愛妻伝説といわれています。以来、嬬恋村は「妻恋しい村」としての歴史を歩み始めます。』とあります。

 

 また嬬恋村はキャベツの生産地としても名高く、経営耕地面積の約88%の3,000ha がキャベツ畑で、年間1 億5000 万個も産出するとはお驚きというほかありません。このようにキャベツの栽培が多いのは①標高800 m~ 1400 mと高原地帯で、6 月~ 9 月の気温が15℃~ 20℃と涼しく、②年間の雨の量が多く、③朝と夜の気温差が大きいので甘くおいしくなる 等のキャベツの栽培に必要な条件が揃っているからです。

 パルコール嬬恋スキー場に着くも、駐車場に車がほとんど停まっていなく、センターハウスには鍵が掛かっている。よくよく見ると玄関に張り紙がしてあり、「強風のため終日ゴンドラ・リフトの運行停止」とのこと。天気は晴れているが風は強く吹き荒れている。

 ゴンドラやリフトが動いてなくてはどうしようもなく、地蔵峠の湯ノ丸スキー場を通ったので、ここで滑ってくればよかったと悔やんだ次第。

 やむなく今日の宿の「嬬恋の宿 あいさい」へ行く。「嬬恋の宿 あいさい」ではすでに電車で来る人を迎えに出ていて、部屋に入ってもいいとのことで、スキー・スキー靴を乾燥室に入れ、バック類を部屋に運んで休み一息つく。そうこうしているうちのに東京からの人たちも、

迎えに行ったあいさいの車も関西方面の人たちを乗せ到着する。小笠原さんも妙高から駆け付けられてメンバーは揃った。 今日は強風で滑ることは適わなかったが、あすからの天候回復を期待し、御食事処 東雲の料理長 宮尾安二氏の丹精込められた日本食に舌鼓を打つ。

3 月19 日 晴れ時々曇り

 昨日の強風は収まったので、みんな支度を整えてスキー場へ繰り出す。

 ゴンドラもリフトも動いている。関東最長を誇る3193 mのゴンドラに乗り標高2100 mの山頂に登る。滑走する正面には噴煙たなびく浅間山、振り返ればゴンドラの索道越しに万座温泉・本白根山や周辺の山々が望まれる絶好のビューポイントである。ここで全員揃い写真に納まる。最初、「樹氷のプレストコース」のやや急な斜面を繰り返し何回か滑る。

 しかし、ここを滑るのに使う第2 高速ペアリフトは風防がなく、強い風の吹き曝しに、寒くてたまらないので、下の風の弱いところへ降りようということになり、ところどころに休憩をはさみながらセンターハウスまで下りる。ここで、トイレ休憩の後、ゴンドラ横の第1 高速リフトを使い、リフト横の「ドルチェコース」やリフト終点から、ゲレンデに向かって左に入り、

「白樺コース」を何本か滑る、この「白樺コース」は割合、幅広くバーンが荒れていないので滑りやすく快適に滑ることができた。12 時30 分近くになってセンターハウスに戻り昼食とする。レストランでは食べるものがなく、売店で菓子パンとジュース・お茶など買ってきて食べる。昼食後はもう一度ゴンドラに乗り思い思いに滑る。今シーズンは最初にも書いたが、天候不良続きであまり滑れていなかったのと、明日の天候はどうなるのかわからないので、普段よりも集中して沢山滑ることができた。お蔭で両足とも棒のように疲れてしまう。怪我をしてもまずいので、終了予定の3 時前まで滑り、スキーをまとめて宿「嬬恋の宿 あいさい」に戻る。夕食時にはお食事処 東雲の窓越しに、この山に住む動物たちの訪れを見ることができた。宿の人が事前に撒いておいたエサを求めて、キツネ、タヌキ、テン、アライグマなどがやってきて愛らしい所作を見せてくれる。餌を撒いて動物を集めているのは泊り客へのサービスなのだろう。

3 月20 日 雪強く振る

 昨夜からの雪は今日が本番で予報では大雪だ。朝食後、小笠原さんは妙高も大雪で除雪作業が待っているのでと帰られる。今日は雪の状態をみながら判断することとし、皆さんロビーの火の回りにたむろして過ごしている。

 お昼近くなって、雪も止み、時々薄日もさしてきたので、ゲレンデの状態が良ければということで、一応スキーの格好をして全員スキー場に向かう。スキー場に着くと今日は天気が悪いと言って、スキーをやらない人たちは直ぐ、食事に「嬬恋の宿 あいさい」を少し下ったところにある湖畔の湯へ行かれる。高橋(文)さん、伊藤さん、中瀬さん、舩坂さん、横田の5 名が残ってスキーをすることにする。リフト券購入にあたって、ゴンドラで上がっても吹雪いているだろうということで、第1 カルテットのリフトに2 回乗って滑ってみる。2 回目のリフトに乗った時また激しく降り出し、視界不良の状態で滑ったので、諦めがつき、スキーを片付けて湖畔の湯へ行く。始めて行くところなので勝手がわからず、下河邊さんに電話して待っていてもらう。湖畔の湯に着くころには、すごく湿った雪降りとなる。我々5 人はそれぞれ勝手なメニューを注文し昼食をとる。昼食後、宿に引き返すときもかなり降っており、車の視界の確保がやっとである。前を走っている高橋さんの車の轍も判然としない。その後は宿のコーヒーを飲んで休み、ゆったりと温泉に入り、体の疲れをいやした。

3 月21 日 雪のち晴れ

 朝、ひと風呂浴びて外に出ると雪はほとんど止んでおり、降った雪もびっくりするほど多くもない。宿から駐車場までの積雪は吹き溜まりとなって40 ~ 50㎝あったが、車の周りは2 0~30㎝と少なかった。除雪をしたり、車の雪を落としたりしておく。朝食後、外は雪降りのため室内で集合写真を撮り、ここで散会となった、今シーズン最後のスキーとなった「嬬恋スキー懇親会」も強風と降雪に悩まされたが二日目はしっかり滑ることができ、大満足だった。計画から実施まで大変お世話になった高橋 聰さん、下河邊さんにこころから感謝の気持ちをもってして帰路についた。

嬬恋の宿 あいさい

外は雪降りのため室内で集合写真を撮影する

同好会

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