メニュー

公益社団法人日本山岳会

里山歴史研究会No.12   「飛騨の山旅」

サトケン「飛騨の山旅」報告

2018.6.29〜7.01   

報告①

ニュースで記録的大雨が降ったと聞いた下呂と同じ飛騨地方に行くので、大丈夫かな?という心配通り、梅雨明け情報に沸く晴天の東京から、松本、飛騨と進むにつれて暗雲が垂れ込めてきた。昼ごろにはとうとう土砂降りとなった。スーパーに立ちより昼食休憩及び今晩と明日の食材の買出しをする。里山歴史研究会だけに「その土地の食文化」も堪能せねばと、早速飛騨牛を900g購入。ラッキーにも29日なので「肉の日」にあたり30%引き。新鮮なイカやえび、野菜も購入し今晩のバーベキュー場面を楽しく想像した。

買出しの後は、飛騨古川の町の観光をすることになった。車を降りるとタイミング良く雨もやんで、白壁土蔵が建ち並び色とりどりの鯉が泳ぐ瀬戸川沿いの小道を歩いた。雨でしっとり濡れた石畳と青々した柳のグリーンがいっそう心地よかった。

飛騨古川祭り会館にも立ち寄り、案内人に導かれて立派なシアターに入ると臨場感あふれる祭りの音響と画像を楽しむことができた。会館には山車やからくり人形なども展示されていて、いつか本当のお祭りも見にきたいと思った。

祭り会館の見学を終えると時刻は既に16時。21世紀の森キャンプ場へと国道471に入る。この国道471が曲者で「これが本当に国道なの!!」と参加メンバー全員が叫ぶくらい幅が狭く、未舗装部分まであるくねくね道。天気も土砂降りになり、車のナビ上もなにやら謎の×印が書かれていて不安がよぎったが、F氏の巧みな運転技術でぐんぐん標高を上げ峠を超えた。ところがキャンプ場まであと3kmというところまで来てまさかの通行止めのゲート現わる! 麓まで降りてきたが、既に時刻は17時を過ぎ、今から大回りをして富山県側からキャンプ場にいくと19時を廻ってしまう。そこで急遽、宿を探す。ネット検索で近くの宿が1件ヒットしたが、飛騨古川駅近くに車が差し掛かり、Sさんが目ざとくビジネスホテルを発見!夕飯の食材は持っているので、朝食付き宿泊で交渉成立。夜はみんなで和室に集まり、サービスエリアで購入していたさつまあげや野菜をつまみに大宴会となった。なんやかんやお腹も満たされ、ふかふかの布団で良く眠れた。

翌日は、宿から遠い白木峰登山口へ行きロングコースを登るには天候不安定と判断、目的地を池ヶ原湿原に変更した。朴葉味噌焼きなど豪華な宿の朝食を楽しんだ後、車に乗り込みいざ出発!車窓から眺めると雲間には青空ものぞき始め、楽しいハイキングになるという期待に胸をはずませた。

ところがその矢先、またも障害が現れた!昨日の大雨のせいで、腐りかけた1本の木が根もろとも地すべり状に山側斜面よりずり落ち、道をふさぎ、反対側のガードレールの下を通り谷へと突き抜けていたのだ。力で動かそうとしてもガードレールの支柱が邪魔して動かせない。もはやこれまで!もう先には進めない!と思いみんなで記念撮影することにした。しかし倒木を良く見ると、腐っている。脆そうだ。そこでF氏が小さいノコギリを取り出し切断し始めた。表面はスカスカで柔らかかったが芯が硬くてなかなか手ごわい。30分がかりでなんとか切断完了!丸太にロープを繰りつけてある程度まで車で牽引し、最後はみんなの力を合わせて道の傍へとどかすことができた。

そこに、まるで待っていたかのように後続車が一台と対向車も一台やってきて、その場所を通過できたのであるから、サトケン初の社会貢献活動にもなったようだ。

大きな障害を越え池ヶ原湿原に着くと、やっと太陽が顔をだし、初夏を感じさせる緑一面の湿原に白いコバケイソウの花が映えて美しかった。紫のカキツバタやかわいらしいピンクのハクサンフウロも咲いていた。昼食はトヨタ白川自然学校の敷地の一角で飛騨牛と海鮮バーベキュー、午後は白川郷合掌創り集落の散策とティータイム、夜は宿自慢のフレンチコースと温泉を楽しんだ。

三日目は良いお天気に恵まれ、白山の展望台「三方岩岳」に登ることになった。8時半、白山ホワイトロードの登山口駐車場に到着。良く整備された道を進むと、マイズルソウやゴゼンタチバナの群落、ツマトリソウ、ニッコウキスゲ、ウラジロヨウラク、サラサドウダン、アカモノなど等たくさんの種類の花が咲いていた。オオバミゾホウズキとハクサンシャクナゲは初めて見たので特に嬉しかった。標高を上げて行くにつれ山々の稜線も美しく、ついに白山の雄大な姿が目の前に現れた!初めて白山と対面した私はあまりの大きさに思わず「でたー!!」と叫んでしまった。昔の人々がこの山を神や仏と崇める気持ちがよくわかるスケールだ!10時半には下山完了で駐車場に戻り、途中道の駅でお土産購入と飛騨牛丼や高山ラーメンを楽しみ、18時には無事八王子に到着できた。

メインの白木峰に登れなかったが、スリルとサスペンスを味わえ、飛騨観光や登山も楽しめ、美味しい物もたくさん食べられ充実した飛騨の山旅だった。参加メンバーに感謝感激。            

(М.Y)

報告②

人間には、どうにもできない自然の力があること、奥深い山々、可憐な花たち、小動物たち、鳥のさえずり、などなどを身体で感じることができた。ハプニングはありましたが、なかなか体験できない貴重な体験をすることができてとても良かった。メンバーの新たな魅力も知ることができて、この出会いに感謝。                 (H.S)

報告③

関東甲信越では梅雨明け宣言も出たのについていないなと思ったが、あたたかな清潔なホテルに安全に泊まれ、飛騨古川の良さも知った。次回は、古川祭りに来てみたい。

古川駅の駅舎は、昨年ヒットした「君の名は」のロケ地、素敵。

二日目は、池ヶ原湿原に向かう林道で、倒木に遭遇。昨日の雨で大木が根こそぎ倒れガードレールを突き抜けていた。人力で動かすのは不可能。小さな鋸が登場。なんともその用意が素晴らしい。幹を切り落とし、車を移動、諦めないで良かった。

昼食は、飛騨牛の焼肉。なんとも贅沢。美味しい。トヨタ白川郷自然学校のフランス料理も最高、美味しい。綺麗。お風呂は温泉でのんびり。

三日目、快晴。三方岩岳の登頂、そこから見える白山の堂々たる姿に感激。雪深いところなので、まだ春の高山植物、夏の高山植物を楽しむことができます。

今回の旅は、ハプニングの連続でしたが、皆さんの知恵と経験、用意の良さで乗り越えることができました。プランナー、車を出してくださった方、皆さんに感謝。(S.S)

報告④

奥飛騨は、なんとも山深いところであった。岐阜と富山の県境の道路状況に関して、両県の密なコミュニケーションを望みたい。ここでも縦割り行政の難が感じられた。

今回の豪雨で、天生峠へのR366の通行は、9月以降になる模様。杉平~白木峰8合目への林道は、復旧工事の見通しは立っていないとのこと。

R471の21世紀の森経由富山方面の通行も路肩崩壊で復旧時期は未定。

昔の海なし県の料理素材は、味噌とネギ、エゴマなど、かなり限られ、貧しさが感じられた。飛騨の郷土料理が、この土地の生活の厳しさを表していて、言葉が出なかった。

さて、「飛騨の山旅」へのリベンジは、あるやなしや。

参加者:男性 2名 女性 5名 計 7名         (プランナー:Y.U)

stk201806hida01.jpg stk201806hida02.jpg stk201806hida04.jpg

①飛騨の山旅 皆さん事件ですよ②池が原湿原③白山をのぞんで

stk201806hida03.jpg

①加賀の白山をバックに三方岩岳1736m山頂で参加者全員の笑顔

pagetop