「サトケン番外:会津 大博多山」報告 2019.10.6
参加者:N.U Y.U 計 2名
サトケンで10月下旬に実施予定であった大博多山は、登山口へのアクセスの悪さと宿の送迎が叶わず見送りとなってしまった。
馴染みの昭和温泉と湯ノ花温泉の郷土料理を堪能する温泉旅行の合間、大博多山登山口確認のつもりで、山開き前の林道を進んだ。ダートな林道は草々に覆われ2㎞地点の横向沢分岐までしか行けず40分の林道歩きがプラスされた。かなりな悪路に宿が送迎を渋るはずと納得、四駆車の方が相応しい。
一等三角点の藪山として会津の秘峰と言われた大博多山は、5年前から山開きが開催されているが、林道整備の下調べに来た南会津町職員の話では、年々参加者が激減しているとの事であった。
大博多山は、1315mと標高こそ低いが沢を離れてからの急登にはトラロープが連続し片時も気が抜けない。
稜線に出れば、南会津町の伊南と南郷地域の境界を行き、ようやく登山道らしくなる。
熊よけの笛を吹きながら、すっぱり切れ落ちた稜線を行く。勝手にパノラマ道と名付けた。
前方に1280m峰を認めてから鞍部までグングン下り、登り返すと山頂にポンと出る。
志津倉岳、博士山、磐梯山、会津朝日岳、七ヶ岳、会津駒ケ岳、三ツ岩岳と、かつて登った山々の展望にしばし時を忘れる。正真正銘の一等三角点である。真新しい「大博多山」標柱は、熊の一撃を受けて傷跡も生々しい。
下山は往路を戻ったが、地元が苦心されたルートは転げ落ちるような急降下となり、神経をすり減らすこととなった。
山開き参加者激減もわかる気がする。
他の登山者は、皆無の静かな山だった。日帰りの山なのに、なぜか充実感溢れる山であった。
宿泊した二つの温泉との道路は、数年来の通行止めが解除され、矢ノ原湿原、駒止湿原、久川城跡など再訪したい魅力的なところが多かった。春の郷土料理と共に雪解けの花々が咲く2020年6月が待ち遠しい。
田代山猿倉登山口、大嵐山湯の倉山登山口も確認できた。
昭和村 昭和温泉 しらかば荘 二食付き 10,000円
この日の夕食①岩魚の骨酒(別注文) ②キノコの白和えなど前菜多数 ③赤かぼちゃ煮 ④焼き魚
⑤ゼンマイ煮 ⑥舞茸の天ぷら ⑦冷たい蕎麦 ⑧デザート
*温泉 かけ流し 浴槽2、露天風呂小さめ *昭和村の経営、築 5年
南会津町 湯ノ花温泉 民宿 :田代山 開山者の子孫の経営。古い曲り家を改装 二食付 8,000円
この日のお料理 ①岩魚のお造り ②岩魚の塩焼き ③蕎麦煎餅と 柚餅子 ④赤かぼちゃ煮
⑤こゆず(ことじ) ⑥ご法度 ⑦蕎麦の実汁 ⑧天ぷら(リンゴ、舞茸、ナスなど) ⑨おでん
⑩鳥のマメと大根煮 ⑪枝豆と人参の薄煮 ⑫きのこ蕎麦 ⑬きゅうりと白菜漬物
⑭地酒のきき酒セット(別注文)
*温泉 源泉かけ流し 湯元 1ヶ所。外湯巡りも楽しい:混浴 2、男女別 2
Y.U 記
①登山口②急登が終わり尾根突端にでた③大博多山頂
①標識に熊の一撃②登山道の一コマ③キノコ