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公益社団法人日本山岳会

里山歴史研究会 No.24「八幡平・三ツ石山」 報告

サトケン:八幡平・三ツ石山、山行報告                2019.10.6~10.7

参加者:男性2名 女性2名  企画者M.Y

1日目、10:40盛岡駅集合~東北道盛岡IC~松尾八幡平IC~八幡平アスピーテライン経由(11:30)八幡平山頂レストハウス駐車場(昼食)~ガマ沼~(13:00)八幡平山頂~八幡沼周回~駐車場14:30八幡平樹海ライン経由~松川渓谷森の大橋~(15:30)松川温泉・峡雲荘   時間は到着時間

予定の時刻に参加者全員がそろい前日からの雨は上がるも晴れ間は見られない中を東北道、アスピーテラインを経由し、八幡平山頂レストハウス駐車場に到着。濃霧のためレストハウス内で早めの昼食をすませている間に霧も少しずつ薄くなり、見通しも徐々に良くなり、ゆっくり、ゆっくり歩き、霧に霞む蟇沼を見ながら進むと程なく八幡沼の展望台に着く。霧に覆われ幻想的な蟇沼、八幡沼を眺めながら休息。ほぼ平坦な登山道を少し進めば程なく展望台などがなければ山頂とはわからないような山頂に着く。霧も少し薄くなった展望台から周辺の景色を眺め往路を戻り、八幡沼周遊の木道を進み陵雲荘に立ち寄る。時が進むと共に天候も回復し、八幡平湿原一面に広がるみごとな草紅葉を堪能し駐車場に戻る。樹海ラインを下り、藤七温泉の湯煙を眺め乍ら道中温泉の湯釜のような噴気孔を見物し、宿に入るには少し早いので松川温泉を通り過ぎ、松川渓谷の森の大橋で橋上から渓谷を眺め、今日のお宿、松川温泉・峡雲荘に到着。久し振りに乳白色の温泉らしい温泉を堪能、美味しい夕食をいただく。

「八幡平は(八幡平市、仙北市、角館市)にまたがり奥羽山脈の脊梁を成す山を中心とする高原一帯と、その東の源太森・茶臼岳・南の畚岳・藤七温泉・西の蒸ノ湯・焼山一帯を含む総称。一帯は牛の背のような、あるいは楯を伏せたような山容で、アスピーテ型地形(楯状火山)をなしており、八幡平湿原の中ある八幡沼と蟇沼は複式火山湖で、八幡沼は東西に並んだ5つの小さな火口が水面でつながったものです。 八幡平の山名は、蝦夷征伐の命を受けた坂上田村麻呂が源太兄弟と共に、残賊の征伐に赴き、この地のあまりの美しさに神様が住んでいる場所のようだと思い、戦いの神様八幡大菩薩に必勝祈願。そのおかげで賊軍を滅亡させ、八幡大菩薩に戦勝報告。その後感謝の気持ちを込め、[八幡平」と呼ぶ事にした。」 (観光案内書拠り)

2日目、峡雲荘8:00~登山口8:10~(9:35)分岐9:45~(10:50)三ツ石湿原・三ツ石山荘(避難小屋)11:00~(11:55)三ツ石山(1466m)12:00~(昼食20分)~(13:07)避難小屋13:15~(14:15)分岐~(15:25)松川温泉登山口~(16:00)(峡雲荘・入浴)17:00~(18:00)盛岡駅(解散)

本日、今回メインの山、三ツ石山登山日で、夜半には星空も見られ好天の中での登山を期待したが、意に反し、朝から霧の中での登山となる。松川温泉登山口から登山道に入るとすぐに階段の急登が始まり、少し登って行くと前日までの降雨のため、登山道はジュクジュクにぬかるんでおり、足下を気にしながら出来るだけ硬い場所を選んで登り、2時間40分ほどで三ツ石湿原に囲まれ、濃霧に包まれ幻想的な眺めの三ツ石山荘(避難小屋)に着く。一休みし、又々、何処まで登ってもジュクジュクにぬかるんだ道を登り山頂に着く。濃霧で周りの景色も、期待の紅葉も時期が過ぎており見られず、濃霧と強風の中で記念写真に収まり、風を避けられる所まで下り、岩陰で昼食を取る。登って来たぬかるんだ道を滑らないように足下を気にしながら下り、三ツ石山荘で休息。往路を下り15時25分登山口に帰着。泥まみれの足下、登山靴を川原で洗い、峡雲荘で温泉に入り、盛岡駅へ戻り解散。

三ツ石山の山頂部に岩峰が大小三つあり、山名の由来らしい。 思いで多い山旅の企画者・Y女史に感謝。

「昔この地方に羅刹という悪い鬼が住んでいて付近の住民をなやまし旅人をおどしており、そこで人々は三ツ石の神にお祈りして鬼を捕えてもらい、境内にある巨大な三ツ石に縛り付けました。鬼は二度と悪さをしない、又二度とこの地方にやってこないことを誓ったので、約束のしるしとして三ツ石に手形を押させて逃がしてやりました。この手形を押したことが「岩手」の県名の起源といわれている。鬼の退散を喜んだ住民達は幾日も踊り、神様に感謝のまごころを捧げました。この踊りが「さんさ踊り」の起源と言われています。」 (三ツ石神社の説明書拠り)   記・M.F

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①八幡平山頂 1613.3m②八幡沼陵雲荘を背に③八幡沼の草紅葉を楽しみ散策

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①湿原の説明②八幡沼③湿原の成因の説明

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①噴気孔?野天風呂?やけどに注意の看板あり②森の大橋からの紅葉③三ツ石山登山口

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①濃霧の中に三ツ石山荘②三ツ石山荘テラスで③三ツ石山頂 1466m

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①峡雲荘保存の写真から・国鉄もみやま山荘

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