サトケン 「上高地スノートレックと松本歴史漫歩」報告
2020年1月18-19日
参加者 男性2名 女性4名 計6名
「上高地雑感」 CL: UEKI.N
冬の上高地へは古の想い出が詰まっている。私はJACに入会した1998年1月3日に入山したことがある。当時の釜トンネルは1車線で道幅が狭く、壁から水がしたたり、凍てついて歩きにくかった。トンネルの両端には風雪除けのシートがかけられていた。
11月中旬の閉山後は工事車両のみが通行し大変危険でもあった、その後2005年釜トンネルは歩行車専用道と2車線化により、シャトルバスの交互通行がなくなり、スムーズな流れになったとのこと。
大正池には焼岳の噴火で出来た、しまがれ現象が、現在は殆ど見られなくなった。
静かな湖畔をマガモが集団で越冬のため飛来していた。
大正池ホテル先の自然探勝路はまるでこの世と思われない静寂の中、スノーシューを履いて歩く。温暖化のせいか、猿のせいか野鳥の姿は以前よりずっと少ない。
カラマツ林が多い、その樹皮に付着して垂れ下がっている「サルオガセ」を見る。標高が高い、空気の綺麗な処に自生している。水に晒して酢醬油で食すると珍味だそうだ。
田代橋近くで二ホンザルの群団を見かけた。以前には猿は殆ど見られなかったが、近年餌を求めて山から降りてきている。
歩荷が大きな荷物を運んでいた。明神池湖畔の「山のひだや」の冬期小屋がOPENしているそうだ。また、帰路で小梨平キャンプ場に行く若い登山者にも出会う。
今回の冬の上高地は時々粉雪が舞い、雲の間から穏やかな日差しが垣間見られ、風もなく予想以上の天候に恵まれた。皆の足並みも揃い、幸せな一日だった。
「松本観光をプラン」 P:YOSHIKAWA.М
日野から高速バスに乗ると、前日の降雪により雪景色の山々が見え、これから始まる信濃への山旅に気持ちが弾んだ。晴天の松本に到着。北アルプスの山々を眺めながら、行列必須、売り切れ御免の有名そば店へと歩を進めた。ラッキーなことに即、入店。
松本の美味しい湧水で打たれた蕎麦に蕎麦通の先輩たちに満足していただきホッとする。
いよいよ、二日目は上高地スノートレッキングだ。
雪は少な目だが、人も少なく神秘的な冬の上高地が楽しめた。
お猿さんたちが梓川の石をひっくり返して餌を運ぶ可愛い姿を見ながら、ホットドリンクを頂き何とも幸せな気分になった。
たった二日間の旅であったが、秘湯中の秘湯温泉も楽しめ、美味しいお蕎麦、地酒を堪能し、松本城や博物館で信州の文化にも触れることができ、心も身体もお腹いっぱいになれました。
「松本市立博物館:櫛、笄展」 P:UEKI.Y
20年以上前、毎年、山仲間たちとパジェロで放浪していたお正月を思い出して、今回の計画を立てた。もう、鬼籍に入られたメンバーを思い出しながら、静寂の上高地に入った。
今回、前泊に決めた中の湯温泉は、温泉、お品書きにある数々のお料理、スタッフの対応が予想以上、素晴らしかった。オーナーにjac割引の感謝を伝えた。このご厚意の割引のお陰で地酒「大信州」を存分にいただけた。
木道の踏み抜き事故の影響があったが、次回は、通行止めのコースのない年に来て自由奔放に歩いてみたい。冬季トイレは、各所に完備されていた。
日頃、蒔絵には興味を持っていてコレクションしているが今回展示されていた櫛、笄の繊細な蒔絵には心惹かれた。いつまでも見ていたいような品々であった。
個人的には、この展示だけで、今回の山旅は十分目的が達せられたと思った。
①焼き立てパンを調達②シンプルな湧水蕎麦③松本湧水④松本城
①中の湯ロビー②田代池へ③田代池へ④大正池
①中の湯温泉夕食②中の湯温泉朝食
①蕎麦店の前で②松本城③中の湯温泉・夕食④田代橋袂の休憩所でのランチ
①大正池②大正池③帰途の車道・大正池付近④釜トンネル入り口