野外集会「あきる野あじさい山」報告 2020年7月1日
参加者: 8名(男性2名 女性6名) saitou.h
新型コロナウィルスの影響で始まった野外集会第2回目。梅雨時に歩けそうな山と花を探したところ、あきる野の
あじさい山を見つけた。
前日の雨予報に悩んだが、雨の紫陽花のほうが綺麗かしらと雨天決行することにした。
当日、うす曇りのなか武蔵五日市駅に9時45分集合。全員集合して北口から歩き始めた。歩き始めから雨がぱらつき、傘をさしてのんびり歩く。住宅地を歩いていくため、途中に木の人形が道案内をして方向を導いてくれた。雨のためか、あじさい山を目指して歩いているのは私たちだけで、川のせせらぎも鳥の声をBGMに自然のリズムに身を任せて歩いた。途中、穴沢天神社でひと休み。強まる雨の中、水分補給をする。その後、一気に山を目指し、雨が弱まったため、あじさい山に入った。500メートルに渡り、林道沿いにピンクやブルー、紫など色とりどりの紫陽花が出迎えてくれた。ひととき、すべてを忘れて花の美しさに心を奪われ、紫陽花の花を独り占めした。花の終点からさらに頂上を目指し、雨でぬかるんだ道をゆっくり慎重に歩く。コロナの影響で体力が落ちたか、息が切れた。頂上から折り返し同じ道を慎重におりて東屋で集会を行った。
「故人を偲ぶ紫陽花」 Moro.y
紫陽花を長い年月かけて故人を偲びながら植え付け、手入れをしている方の思いが感じられた道でした。
紫陽花の花も、それに答えているようで雨に濡れて更に美しく見えました。
「あじさい山」 yoshikawa.m
コロナの影響で山行きがすっかり減って、気分が滅入る中、雨の中でも山の空気が吸えるのは本当に有難いことだと思いました。
数年ぶりに下車した武蔵五日市駅周辺は、タイムスリップしたように以前のまま、緑豊かでなんだかほっとした気分になりました。ましてや満開の色とりどりのあじさいを見ることが出来て、本当に楽しい一日でした。
「あきる野広徳寺をたずねて」 fujishita.m
あじさい山の帰り、広徳寺をたずねてみませんかとのuさんのお誘い。
ご一緒させていただいた。武蔵五日市の駅から歩くこと30分ぐらいだろうか。
広徳寺への道は秋川をはさんで下り、登る。広徳寺にはいる山道はかなり急である。
しかし、しかし、疲れも吹っ飛ぶ広徳寺の佇まい。
まず、かや葺の総門が見えた。「穐留禅窟」(松平不昧公筆とのこと)の額を抱いている。
苔むした古式豊かな門。それだけでも感嘆!
続く二層の見事な山門(ここには「正眼閣」とかかっている)、抜けると二本の大銀杏が、右手に鐘楼、左手に経蔵を配し、正面には本堂があった。苔むした庭や木々の緑がとてもみずみずしい。そこに本堂の障子の白さが映える。とても美しい僧堂だと思った。
ひさびさ寺院の美しさを堪能した。本堂の前に立ち「ありがとうございます」と手を合わせる。
皆さんにも見せたかったなあと、同行の4人とも思ったことである。
秋には銀杏の黄葉がみごとだろうなと。今は大粒の実をつけていた。山門のそばには苔むした石の上に錫杖をもったお地蔵さま(?)がいらっしゃる。いいお顔である。
可憐なお花が供えてある。こんなところもいい。
広徳寺は臨済宗建長寺派の寺で応安6年(1373年)に創立されたと伝えられているそうである。600年近く風雨に耐えてここにある。今わたしたちがここにいる。年月は不思議である。深い感動であった。
誘われるままに何の知識もなく尋ねた広徳寺さんありがとう!
「廣徳寺の山門」 ueki.y
ふと見た一枚の写真の凛とした荘厳な佇まいに心惹かれてしまった。
幾何学模様の“ときょう”は息をのむ美しさである。(斗と木偏に共の二字で、トキョウとよむ。柱の最上部や軸部の上に設置されて軒桁を支える部位のことだそうだ)。
屋根は茅葺らしいが、私には年月を重ねた檜皮葺きのように見えた。
鐘楼の木の床をベンチ替わりにいつまでも座っていた。
Fさんに苔むした石仏の写真を頼んだ。
贅沢な、贅沢な四人だけの貸切りの空間であった。秋にも、春にも訪れてみたい廣徳寺であった。
(左)あじさい山登り口(中央)あじさい(右)あじさい山山頂
(左)あじさい山山頂
(左)あじさい山山頂(中央)あじさい(右)紫陽花
(左)アジサイ(中央)広徳寺・総門(右)山門
(左)山門・トキョウ(中央)本堂(右)大銀杏越しの本堂
(左)鐘楼(中央)お地蔵様(右)苔むした庭