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公益社団法人日本山岳会

里山歴史研究会 No.37「秋の白馬山麓 姫川源流、親海湿原、栂池高原」報告

秋の白馬山麓報告「姫川源流、親海湿原、栂池高原」
2021.10.2(土)~10.3(日)         Ueki Y
参加者:7名 男性2名 女性5名
 緊急事態宣言解除後、最初の土日で好天が予測された日に出発。
誰もが出かけたい週末に、鉄道で行けば松本から白馬への遠い道のりを新宿からの高速バスに乗り渋滞に遭遇、一部参加者から不満の声も上がった。
林にひっそり佇む荒神社に参拝して、訪れる人の少ない姫川を源流に向けて散策。
源流の静かな流れは、澄んで冷たかった。
その向こうには、一面の黄金色の稲穂が輝き、コスモスが風に揺れていた。
姫川の名は、「古事記」に「沼河比売」として登場するとか。川の源流がこれほど明確な所は、全国的にも稀らしい。春には、一面が福寿草に覆われるそうだ。
標高814mの「ドウカク山」へのルートは、自粛の日々を送った者には辛い登りだった。
大正時代初めまで、長野県各地に沢山生息していたという国際保護鳥「朱鷺(とき)」を「ドウ」又は「ド―」と呼び、朱鷺の巣を懸ける山を「ドウカク」と呼んだと言われている。佐野坂丘陵から北に張り出した尾根の先端に当たるドウカク山から、ゆるやかに下ると草紅葉には少し早かった親海湿原で、朱色のフシグロセンノウが鮮やかだった。
美味しいお料理のペンションでワインを開け、談話室では時が止まったような静かな夜がふけた。
翌朝、栂池高原のロープウエイ乗り場の長い長い行列に唖然とした。駐車場は他県ナンバーでいっぱいだった。標高2000mの栂池は、赤、黄に緑と鮮やかに染まり、錦秋の名に恥じなかった。白馬岳をはじめとする峰々に、みんなの笑顔がこぼれるようだった。帰りの混雑が気になり、予定のコースを全部歩くことができなかったのは残念だった。冬、夏、秋と訪れた白馬山麓の春も味わってみたいと思った。
今回のプランは、ペンションの車の送迎4回のご協力のお陰で実施されました。

                                  以上

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