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公益社団法人日本山岳会

里山歴史研究会 No.41「散在ガ池から鎌倉宮へ」報告

サトケン「散在ガ池から鎌倉宮へ」報告
2021.12.11(土)                    Ueki N
参加者 8名 男性2名(内ゲスト参加1名) 女性4名(内ゲスト参加1名)

穏やかな冬の一日、大船駅から9時発の鎌倉湖循環バスに乗り、今泉不動で下車する。
散在ガ池自然公園の朝日輝く紅葉、池の錦鯉、水面に浮かぶ水鳥を見ながら一気に厳しい登りの遊歩道を南口ゲートに向かって歩むと、途中、鎌倉アルプスの先に雪を被った富士山が眺められ、一同感動し、しばしの休憩とする。
南口ゲートから今泉台6丁目公園を抜け、本日の main event 天園ハイキングコースの稜線に出る、覚園寺への下山路を確認して、鎌倉の最高峰大平山(159m)へ向かう。正面に富士山の見える天園近くの広場で早めの昼食とする。稜線上のトイレは有難い。
大勢のハイカーが場所取りに余念がない、ゴルフ場の脇を戻り四辻より覚園寺へと下り百八やぐらをお参りする。鎌倉は、戦いに明け暮れた地だという事が実感させられる。
鎌倉は、「やぐら」が約4000基あると言われているが、この横穴式墳墓には高貴な人が埋葬されていたと思われる、2年前に当会で実施した「まんだら堂やぐら群」共々やぐら群」として傑出していて興味深い。
滑りやすい山道を下り切ったところで右折すると鎌倉時代の風情のある古刹「覚園寺」の山門が見える、紅葉の時期をやや過ぎていたが、樹齢800年のイヌマキや大イチョウ、メタセコイアなど充分楽しませてもらえた。
本堂薬師堂の薬師如来、日光菩薩、月光菩薩に十二神将ほか龍の天井画など、寺の係員から丁寧な説明を受けた。
1706年に建てられた畳敷きの部屋のある裕福な農家「内海家」が移築されていて、
その農家の陽だまりの濡れ縁でのんびり休憩とした。
時がタイムスリップしたようだった。入山規制、写真禁止など制約の多い寺だが、だからこそ下界と隔絶された空間が保たれていた。
14時、鎌倉宮で解散とした。大塔宮通称鎌倉宮の門前には数輪の梅が咲いていた。
                            以上

感想「鎌倉のもう一つの顔」                  Hatou M
 賑やかな観光地だけでなく、一歩奥に入ると山があり、歴史を感じさせる「やぐら」があったりで興味は尽きない所でした。             

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