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公益社団法人日本山岳会

里山歴史研究会No.55「松田の里山 最明寺跡」報告

里山歴史研究会NO.55「松田の里山 最明寺跡」報告

2023年2月8日(水)曇のち晴                        Ueki Y

参加者4名:男性2名 女性2名

 ここ10年余、JR御殿場線松田駅のホームからの展望が気になっていた。

左手正面に大きな富士山、そして反対側にピンクに染まったこんもりした丘が見える。

いつか、その寒桜と思われる下を歩いてみたいと思っていた。松田町の発信によると白い建物は、西平畑公園の一角らしい。 2月11日からの桜祭りの前に歩いてみた。

この日、出会ったのは、わずか数人のみだった。公園を抜けて、寄方向へ。

静かな山里の風景は、何もないという人がいる。一方で、その何の変哲もない風景が心に沁みるという人がいる。好みとはそんなものかなと思う。少人数でも好みの近い人と歩けるのは、幸せな事と思う。物好き4名が568m松田山の麓の最明寺跡まで歩く。

最明寺は、承久3年1221年建立の天台宗の寺で、今も地元の「松田町庶子戸主会」が守っているとのこと。古い「からさわ古窯跡」が保存されている。護摩堂跡の小山の下、小さな池のほとりには、楊貴妃、あずまにしき、白菊桜などの珍しい桜が残っているが、今はまだ硬い蕾だ。春真っ盛りの頃は、さぞかし華やかかと想像する。

 復路、鹿よけの柵を二度くぐり、虫沢古道や中央農道への道を分けて西平畑公園に下った。陽が出たせいか、朝より河津桜のピンクと菜の花の黄色のコントラストが春を感じさせる。冬枯れのこの時期に、楽しい里歩きができたことに感謝した。

こちらから写真をご覧ください。NO55matudayama-2

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