目的:
日本山岳会120周年記念事業の一環として、会員の皆様に、安全登山のための知識や技術を習得していただくことを目的に、開催する山の天気講座。
全国の支部を対象とし、ヤマテンの気象予報士(主に、本会の会員である猪熊)が講師を務める。
同時に、日本山岳会の活動を広く知っていただくために、一般の登山者が参加できる山頂での講座や、これらの活動を発信する広報活動や、支部の活性化を行っていく。
観天望気の重要性:
山は雲を観察したり、学んだりする最高のフィールドである。
それは、平地から雲を見ると、どうしても下から見上げてしまうので、平面的にしか見えないのに対し、山では立体的に雲を捉えられるほか、稜線や尾根上では斜面を昇ってくる上昇気流によってできる 雲を体感でき、山を挟んだ両側における雲の出き方の違いも観察できるからだ。
観天望気の講座では当日、見られる雲の特徴や、悪天の予兆となる雲の説明や、地形による天気の変化などを解説していく。空気は目には見えないが、雲は空気の状態を語ってくれる。雲の間えない声に耳を傾けながら、楽しみながら山を登る。
机上講座の内容:
登山前日の天気図から押ささえておくべきポイントや、気象リスクを減らすために登山者がおこなうべきことを解説し、安全登山の方法について学ぶ。