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公益社団法人日本山岳会

古道調査の概要・目的・方法

[概要]

日本山岳会の120周年記念事業として、全国の山岳古道を調査し、公開します。

当会33の支部をはじめとする全国の会員が調査に参加し、また地元の方々や古道研究者の方々、自治体などの協力を仰ぎながら、2025年の発表を目指して実施します。

発表は、ホームページおよび書籍とし、〈日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」〉というタイトルを考えています。

[目的]

近年の道路の拡充、インフラの整備、災害、更に山村の過疎化によって、昔、生活道、参拝道、あるいは官道、街道などとして多くの人に利用されてきた古道はいたるところで破壊され、崩れ、薮に埋もれて、そういう道があったことさえ人々の記憶から消え去りつつあります。

しかし昔の人々は貴賤を問わず、老いも若きもその道を通じて生活を営んでいました。

道は為政者からみた歴史からとらえられることが多いのですが、それは道の持つ意味のほんの一部であって、実はその時代に生きていた人々すべての生きた証なのです。

いま私たちは、そういった古の人々が生きた証を発掘し、記録に残して、未来の人々に伝えていくことが必要なのではないでしょうか。

古道を調査し、資料を作成して公開することが、人々が自分のルーツを考え、地元を見直し、さらにはそれぞれの場所に対する愛着を再発見してもらうため、ひいては日本という国が本来どのようであったのかを考えるためのよすがとなるのではないかと思います。

この作業は古道が時間の経過とともにさらに失われていく前におこなう必要があります。

過去には文化庁が1978年(昭和53年)度から「歴史の道」調査事業として開始し、教育委員会などによって調査が行われましたが、40年以上も前の調査であり、また行っていない道府県もあり、その調査報告は簡単に入手できない状態です。

「歴史の道」調査事業以外でも、これまで各地で個人の方や地方自治体などの組織によって古道についての調査が行われ、報告がなされています。

しかし、全国に展開する一つの団体が総力を挙げてそれを行ったことはありません。

日本山岳会では、全国に無数にある山岳古道の中から120道を中心に調査・発表し、同時に山岳古道サイトとして、全国の情報を集約して公開することを目的としております。

また、さらには地元の方々と協力をし、山岳古道の回復・保全に発展していくことを望んでおります。

[方法]

①一般および会員によって山岳古道を推薦。

②上記から120道を中心とした山岳古道を決定。

③決定した山岳古道の調査・踏査を行う。

④並行して、全国山岳古道の情報を収集し、またサイトで進行状況などを発表する。

⑤サイト上で調査発表を行う。

⑥調査内容を書籍化する。

⑦地方自治体や土地所有者に協力して、山岳古道の回復や保全などを行う。

■対象とする古道

① 全国の山岳古道(旧道・廃道)、もしくは山にかかわる道

② 経済(塩、食糧、肥料、燃料、鉱山…)、信仰、軍事、政治、交通路(街道、裏街道)などとして利用されていた古道

③ ストーリー性(文学、伝説、史実、詩歌など)がある古道

④遺跡や石碑などが残る古道

⑤いま脚光を浴びることなく、整備されておらず、忘れ去られようとしている古道

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