メニュー

公益社団法人日本山岳会

研修山行報告 2021年11月 「富士山南麓ブナの巨木と溶岩洞窟・溶岩樹型の観察」

研修山行 「富士山南麓ブナの巨木と溶岩洞窟・溶岩樹型の観察」 

実施日:2021年11月28日(日)

場所 :富士山麓(水ヶ塚公園~四辻~ブナ巨木~御胎内~水ヶ塚公園~溶岩樹型~水ヶ塚公園)

目的 :ブナの巨木と溶岩洞窟、溶岩樹型の観察

参加者:石田/市川/伊藤/稲垣/木曽/近藤(雅)/下田/末廣/中野/橋本/平野/福岡/松浦/町澤/松本/西村/米倉 計17名

講師 :中野/福岡/近藤(雅)/平野/米倉氏

富士山南麓ブナの巨木と溶岩洞窟・溶岩樹型の観察

  2021年11月28日、科学委員会の研修山行を開催。講師5名を含む17名の参加の下に、ふじさん1号で8時過ぎ御殿場駅に集合、約40分間ほぼ貸切状況のバスで秀麗な富士山を眼前に眺めながら水ヶ塚公園着。平野委員長の山行開始宣言後、すぐに富士山スカイラインを横断、須山口登山歩道入口の看板前で火山学者の二人の講師(中野/福岡両氏)から宝永火口第1火口~第3火口の表示は、噴火の時代別ではなく高度の高い所からの番号であることや、宝永噴火は大規模だったが溶岩流はなく多量の噴石や火山灰被害が大きかったこと、新道路建設が為され登山道の合目表示が須山下山道の二合五勺よりもはるか低い所に御殿場口の新5合目があるとの説明があった。伐採木輸送の為に作られた森林鉄道の跡や植林とわかる列状のウラジロモミの木立の中に樹齢数百年と思われるヒノキやツガの巨樹を見る。根元にフラスのあるミズナラは、カシノナガキクイムシの仕業だと森林インストラクターの二人の講師(平野/米倉両氏)の説明が入る。時たまヒコサンヒメシャラが出てくるとブナの巨木地点に到達。比較的若いブナからすでに枯死寸前のブナまで10本ほどが見られる場所で昼食後、 中野講師も携わった、現地踏査と噴出物の解析によって作成された富士山全体の地質図を用いて、溶岩流が遠く三島や猿橋まで流れたことや、山麓各地に点在する多数の側火山の存在など詳細な説明があった。森林生態学に詳しい近藤(雅)講師からブナの実の三つの部屋に収まった3つの種の実物を捜して頂き、ブナ、イヌブナの違いを聞く。その後、須山御胎内に到着。御胎内は溶岩流の表面が固まったあと、内部のまだ固化しない粘性の低い溶岩が流れ出てトンネル状になったものであるという説明を受けた後、浅黄塚近くの溶岩型型も見学。溶岩流に飲み込まれた樹木の内部が燃え尽きて空洞化した溶岩樹型が山麓に多数存在するとのことなどを学んだあとバスで御殿場に出て解散した。今回の山行に当たりJACのメンバーで裾野市山岳協会の勝又氏に下見会も含め大変お世話になりました。感謝申し上げます。

伊藤謙二、平野裕也

                 炭焼釜跡

                  ブナの巨木

                須山御胎内溶岩洞穴

                 溶岩樹型

pagetop