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公益社団法人日本山岳会

探索山行報告 2007年6月 「戸隠・飯縄に山岳信仰の原点を訪ねる」

探索山行 「戸隠・飯縄に山岳信仰の原点を訪ねる」
2007年(平成19) 6月23日(土)~24日(日)
地域:戸隠山麓、飯綱山 
宿泊:戸隠小舎

小山学芸委員(いいづな歴史ふれあい館):飯綱町周辺の歴史
武井芳久(戸隠神社神職):「戸隠山と信仰登山」
参加者45名 報告:山746(米倉久邦)

■探索山行

「戸隠・飯綱に山岳信仰の原点を訪ねる」

(平成19年6月23~24日)

科学委員会恒例の探索山行が6月23,24日行われた。今年は山岳信仰で知られる戸隠山麓を訪ねる旅だ。参加者は一般公募した32人(現地参加2人)、科学委員13人の計45人だった。

 梅雨の最中というのに、23日は青空が気持ちのいい初夏の陽気。池袋駅に集合、午前7時半に貸し切りの大型バスで出発した。車中、森林インストラクターの末廣委員が、樹木の漢字名読み方クイズで皆が盛り上がった。

 最初の訪問先「いいづな歴史ふれあい館」に昼すぎ到着、館内見学の後、小山学芸委員から飯綱町周辺の歴史を聞かせていただいた。飯綱神社の天狗信仰や日本海と太平洋を結ぶ北国街道の宿場のひとつ牟礼宿の栄えた様子などに参加者は興味深げにうなずいていた。バスは戸隠神社へ。爽やかな風の中を、約2㌔の参道を奥社へ歩く。緩やかな登りに汗ばむ。樹齢3、400年という杉並木が見事だ。参道右手の森は巨大なミズナラやブナの原生林、左手にはかつての繁栄をわずかに留める宿坊跡の石垣が草むしていた。宿舎は今年が50周年という戸隠小舎。食事の後、戸隠神社神職の武井芳久氏を招いて「戸隠山と信仰登山」と題した講話を戴いた。「最近はスポーツとしての登山が盛んですが、昔から人々は山を敬い、信仰の対象としてきたことも忘れないで下さい」という締めくくりの言葉が印象に残った。

 翌24日は期待に反して曇り空だ。午前7時過ぎから戸隠神社中社で天の岩戸伝説に基づいた伝統の太々神楽を鑑賞、一行の安全も祈願していただいた。

 すがすがしい気分になったところで、飯綱山登山だ。南登山道から山頂を目指した。約3時間で全員が登頂。風が強く、寒い。眺望もいまひとつだ。下山にかかる頃にはとうとう降りだした。ずぶ濡れになって西登山道を中社に降りたが、風呂に入ってさっぱりとして笑顔が戻った。帰りのバスはアルコールも入って賑やかだった。午後8時、予定通り池袋駅で解散、探索山行は無事終了した。

(記・米倉久邦)
山746-2007/7月号

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