弥彦・国上エリアの持続可能な利用を促進するプロジェクト活動報告
山行委員長 渡辺 茂
1.本事業の目的及び内容
本事業は公益社団法人日本山岳会越後支部が一般財団法人新潟県職員互助会に申請していた「弥彦・国上エリアの持続可能な利用を促進するプロジェクト」事業が5月に採択され、令和3年度公益事業助成金100万円で弥彦山・国上山の周辺整備事業、環境保全啓発資料作成等を含めた事業費として15団体で取り組んだ事業です。
弥彦山や国上山のエリアは登山道や散策ルートが整備されており、登山やハイキングなどに幅広い年齢層の方が訪れ、新潟県央地域の観光資源として地域経済にも大きく貢献しています。しかし、冬期の強風雪や夏季の猛暑など厳しい気候に加え、登山者の増加等により、各コースの指導標や植生などの損傷が激しく、利用者の安全性や快適性が損なわれ、指導標や案内版の設置・修繕、植栽等の回復に取り組む必要があります 。これまで、弥彦山塊の登山道整備は地元の山岳会等がボランティア的に担ってきましたが、メンバーの高齢化も進み、広範囲の登山道の状況を把握することが難しくなっており、このままでは、植生の保護、自然公園の適正な利用が継続できなくなることが危惧されています。そのため、本プロジェクトでは当会越後支部を中心に、行政や観光協会、地元山岳会等の連携により、自然環境の保全や植生の保護に取り組む必要性を啓発し、環境整備等の活動への参加を促し、生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、森林の保護、土地の劣化の防止・回復及び生物多様性の損失を止めることを目指すこととします。。
2.参 加 団 体
公益社団法人 日本山岳会越後支部、弥彦山岳会、越後吉田山岳会、燕山岳会、里山仕事隊、里山花とみどりの会(弥彦山山小屋)、NPO法人エコロジーネットワーク、弥彦神社、一般社団法人 燕市観光協会
燕市 産業振興部 観光振興課、燕市 産業振興部 観光振興課、燕市 産業振興部 農政課、一般社団法人 弥彦観光協会、弥彦村 観光商工課、三条地域振興局企画振興部
3.実施日および参加人数
大勢の方からご参加いただきありがとうございます。・・・総参加人数88名
日 時 | イベント名 | 参加人数 | |
第1回目 | 7月25日(日) | 弥彦山表参道清掃と大平園地周辺清掃活動 | 47名 |
第2回目 | 9月25日(土) | 危険個所や案内看板の点検、除草、枝払いと清掃活動 | 19名 |
第3回目 | 10月30日(土) | 登山のマナー、ルールを学び植物観察と清掃活動 | 22名 |