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公益社団法人日本山岳会

弥彦・国上エリア持続可能な利用を促進するプロジェクト の第 3回活動報告

第二回弥彦・国上エリアの持続可能な利用を促進するプロジェクトへの参加者

弥彦・国上エリア持続可能な利用を促進する

プロジェクトの第 3回活動報告

日 時 令和3年10月30日(土) 8:30~13:30

場 所 表参道登山口~弥彦山9合目∼大平園地(往復)

参加者 22名

今回が最後となる第3回の「弥彦・国上エリアの持続可能な利用を促進するプロジェクト活動」を、秋晴れのなか実施することが出来ました。前回はコロナ禍感染拡大によりボランティア募集を中止、今回は一般参加者も募集しましたが残念ながら参加申し込みは無く、スタッフと関係者のみの参加者は22名であった。10月にコロナ感染拡大が急速に減少し特別警報の解除もあり、弥彦への観光客や登山者も非常に増加していると感じた。弥彦菊祭り開催前日でもあり、来訪者の邪魔にならないように、また混雑を避けるため集合場所を弥彦村第一駐車場に8時半集合とした。今回の活動は、土砂崩れで入山中止が解除された表参道登山口から弥彦山9合目を経由し、大平園地までの整備中の登山道の視察を兼ね、危険個所の点検と外来植物の観察をしながらゴミ拾いを行った。

朝礼で日本山岳会越後支部の桐生支部長と新潟県三条地域振興局高畑課長から挨拶を頂き、弥彦山表参道へ向け出発した。点検活動では、登山道沿いに張られたロープの緩み、杭の破損、ラミネートで作られた読めない看板の除去、立入り禁止区域の確認、ゴミ拾いなどを行った。登山道の整備は9合目から行われ、現在は6合目付近まで整備されていた。土砂崩れ現場は整備され草などが生え、間もなく緑のジュウタンに早変わりの様相であった。

大平園地ではタバコの吸い殻が目立つことから、登山マナーよりも観光客のモラルアップ対策を講ずる必要性を強く感じた。また、弥彦山にも外来植物、特にフランス菊が奥の院や大平園地まで大群生していることが確認報告された。(フランス菊は白花でマーガレットに似ていると覚えると良いと思います) これらの外来植物の除去については国立公園、国定公園では勝手に採ることができないため、どうすれば良いか頭の痛い問題となっている。このまま放置すればセイタカアワダチソウのように弥彦山山頂付近は間もなくフランス菊の群生地と変化するように思えた。

計画した活動も順調に進められ昼食後、下山開始、終礼では日本山岳会越後支部の小山副支部長から、本年度の「弥彦・国上エリアの持続可能な利用を促進するプロジェクト活動」は、怪我も無く無事終えられたことに感謝の気持ちを伝え終了となりました。

今回も新潟県三条地域振興局、燕市、弥彦村からご参加、ご協力をいただきありがとうございました。これまでの活動には延べ88名の皆さんから参加いただいたことになります。

今後コロナ禍が終息すると、弥彦山は大勢の登山者や観光客で賑わって来ますので、道標や案内板の修理、休憩所の新設や茶屋の清掃整備、トイレ設備の問題や入山者カウンターの設置などについても、検討すべき課題と考えています。 

・大平園地への駐車場および大平園地ではタバコの吸い殻が目立つことから、登山マナーよりも観光客へのモラル向上対策が必要である。

・弥彦山にも外来植物、特にフランス菊が奥の院や大平園地まで大群生していることから これらの外来植物の除去について、どうすれば良いか検討課題である。

・新潟県の観光資源としての弥彦山は大勢の登山者や観光客で賑わっており、道標や案内板の修理、休憩所の新設や茶屋の清掃整備、トイレ設備や入山者カウンターの設置などについて、検討すべき課題と考えています。また、国上山、角田山についても道標や案内板について調査し対策を講ずるよう要望したいと思います。                            以上

支部

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