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公益社団法人日本山岳会

弥彦山外来種(フランスギク)駆除活動(実績報告)

弥彦山外来種(フランスギク)駆除活動
(実績報告)

・日時:令和6年5月25日(土)9時00分~12時00分
・場所:弥彦山山頂(奥の院)及び大平園地周辺
・参加人数:21名

【はじめに】
 令和4年度から実施している外来種(フランスギク)の駆除活動は今年で3回目となります。今回も弥彦村民に郷土の秀峰弥彦山に繁茂する外来種の現状を知っていただきたく、弥彦村産業部観光商工課の協力を得て各戸にチラシを配布、結果村民とその周辺市民5名、当山岳会を含め計21名で駆除活動を実施しました。
 開会にあたり、弥彦村担当者の挨拶、そして日本山岳会越後支部渡辺茂副支部長が清掃活動への参加に対し感謝の意を伝えた後、自然保護委員会春日良樹委員長から、作業にあたり外来種駆除の留意点の説明を受け、「根こそぎ取る」ことを確認し作業に入りました。

【実施】
 参加者は弥彦村役場に9時集合し、弥彦村が手配したバスで大平園地脇の駐車場に移動。作業は弥彦山山頂(奥の院)及び大平園地の2班に分かれて作業です。下の写真はそれぞれの箇所の様子です。奥の院の継続調査地で昨年根こそぎ取った箇所を確認したところ、フランスギクはつぼみの状態でしかもまばらに生育し、2年間の駆除の成果があったことを確認しました。
 しかし若いフランスギクの葉が地面に這うように繁茂しており、繁殖力の強さはただならぬもののようです(写真1)。今後も継続的な駆除活動の必要性を感じているところです。また、大平園地ではフランスギクが開花してはいるものの昨年と比べ非常に少なくなりました(写真2)。


 除去したフランスギクは大きいゴミ袋22袋、重量88kg(昨年117㎏)となり、昨年度比約75%と実計量からもフランスギクは減少していました。集めたフランスギクは村役場を通じて焼却処分します(写真3)。
 処分を弥彦村担当者にお願いし、私たちはバスに乗車、弥彦村役場に12時到着し解散しました。

【今後】
 外来種駆除は数年で撲滅するものではなく、根気強く活動を行う必要があると感じます。また、地元弥彦村民の皆様をはじめ弥彦山を愛する登山者の皆様にも、国定公園弥彦山に繁茂する外来種の現状や当山岳会活動に理解していただき、日本古来の美しい自然景観を後生に残すために、今後も継続して取り組んで行きたいと考えています。
 参加して下さった皆様、ご協力いただいた関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。

担当:自然保護委員会 小野寺昭彦

支部

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