フォットスケッチ同好会 北八ヶ岳山行報告
報告 遠藤俊一
行程
令和7年3月8日
新潟=諏訪IC=御射鹿池駐車場=渋の湯~高見石小屋~白駒池~丸山~高見石小屋
令和7年3月9日
高見石小屋~中山~中山峠~東天狗岳~中山峠~黒百合ヒュッテ~渋の湯~御射鹿池駐車場(解散)
参加者 10名
出発日8日が土曜日で渋の湯(標高1850m)の駐車場の混雑が予想されたため、標高1500m地点にある御射鹿池駐車場に車を駐車して、茅野駅発渋の湯行きのバスにて御射鹿池バス停から渋の湯へ向かった。
渋の湯をアイゼン装着で10時30分出発。曇天、鳥の鳴く声もなく静かな針葉樹の森を1時間30分ひたすら登る。林を抜け視界が開けたところが賽の河原。12時過ぎ、ここで昼食とする。この賽の河原を登り切って、再び針葉樹林の森へ入ると広い台地の上を歩く。約50分で高見石小屋に到着する。
13時45分、白駒池へ出発。約150mの急な下り。一面氷に覆われた白駒池は静けさの中にまるで眠っているようだ。ここからは白駒荘が車で圧雪した登山道となる。道なりに進み、白駒峠から北八ヶ岳のピークの一つ丸山(2330m)へと登る。丸山々頂はシラビソに覆われて周囲の視界はない。渋の湯の賑やかさからは想像できない我々だけの静かな山頂である。ゆったりと時が流れる。こんな空間が北八ヶ岳の良さかもしれない。しばし休憩し、今夜の宿“高見石小屋”へ戻る。
9日 小屋を6時40分に出発。針葉樹林帯の中を歩くこと1時間20分。中山展望台に到着だ。晴れ渡った空と綿帽子をつけたシラビソの向こうに北アルプスが白く輝いている。あれが穂高連峰、その右の鋭鋒が槍ヶ岳と手に取るように見える。
中山から中山峠へ向かう林間から目指す天狗岳が垣間見え、あの頂までと意欲も上がる。10時、東天狗岳(2644m)に到着だ。南八ヶ岳の硫黄岳、遠く御嶽山、乗鞍岳、北アルプスと広がる素晴らしい山岳展望に至福のひと時を過ごしした。
渋の湯迄は、また針葉樹林帯の中の2時間半の単調な下りだ。そして我々の車は御射鹿池にある。下りは渋の湯から丁度良い時刻のバスがない。淡々と車道を歩くこと50分、14時25分に駐車場に到着して山行を終えた。