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公益社団法人日本山岳会

平日トレッキング 猫魔ヶ岳~雄国沼

平日トレッキング
猫魔ヶ岳~雄国沼

事業委員 佐藤レイ子

猫魔ヶ岳山頂にて

猫石に登る

 今年度の平日トレッキング4回目は6月26日、猫魔ヶ岳~猫石~金沢峠~雄国沼~雄子沢縦走です。
 梅雨の最中、実施の有無に頭を悩ませました。雨を覚悟して行ったのですが、運良く、登山口の磐梯ゴールドライン八方台に着く頃には薄日も差し、幸先の良いスタートです。
 見事なブナ林のよく整備された登山道を進むこと1時間半、猫魔ヶ岳山頂に到着です。八方台から標高差200mですので、割と楽に登られます。
 そこから猫石までは大きく下ります。猫石とは「諸説あるが、その昔、弘法大師が法力によって大きな化け猫を調ふくし、大岩で抑えこんだ姿のように見えるから」とも言われています。猫石から雄国沼がよく見渡せました。

猫石からの雄国沼

 さて、猫石から雄国沼へは今までは北側のルートが一般的だったが、支部会員で会津在住の佐竹信幸さんのアドバイスで、南側の外輪山の麓を通り金沢峠まで行き、雄国沼まで行くルートを取りました。とても歩きやすいルートで、コケイランが多くあったのが印象的でした。
 最後は林道になり、急にガスってその内雨も降り出したので、雨具を着て金沢峠から長い階段を雄国沼へ下りました。

雄国沼のニッコウキスゲ

 金沢峠は、喜多方、塩川、北塩原から林道が通じていて、雄国沼への最短で行けますが、今年は全部通行止めで1台も車はありません。雄国沼まで天気がもってくれることを願っていたのですが、雨のニッコウキスゲになりました。しかし、ちょうど見頃でコバイケイソウも相まって密度の濃い咲き方に感激しました。昨年、尾瀬ヶ原に行った時、ニッコウキスゲが一本もなく驚きましたが、ここは、尾瀬を抜いて日本一です。保護・保全に感謝です。「令和5年8月に、木道改修の際ニホンジカ2頭確認」という記録を見ると、シカがいないわけではないようです。
 午後2時、休憩舎で遅い昼食を取りました。この小屋は平成12年改修となっていますが、今から50年以上前、個人が売店を営業していたとのこと。そこから出た大量のゴミを撤去し、自然を守るために様々な努力をされている関係諸団体の方々に感謝します。
 下山は、せせらぎ探勝路を通って雄子沢登山口へ下りました。
 最盛期なのにほかの登山者に一人も会わず、我々だけの雄国沼を楽しみました。

支部

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