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公益社団法人日本山岳会

2023.3.04 定例山行「手倉山・上谷山」

2023.03.04(土)定例山行「手倉山・上谷山」

天候:曇りのち晴れ

参加者:亀田(L)田路、小寺、長谷川、曽我、山本、竹内

コースタイム:6:00ハーモニーホール ⇒ 7:25広野浄水場(登山口)⇒ 9:55手倉山 ⇒ 11:20上谷山 ⇒ 11:50-12:25昼食 ⇒ 15:00P498 ⇒ 15:25P382 ⇒ 15:45堰堤 ⇒ 16:30橋立集落下山 ⇒ 16:45広野浄水場

感想:手倉山・広野山は薮山のため積雪期限定で登れる山だが、今年は雪が少なく加えて気温が高い。広野浄水場から登り出すも雪がなく藪を漕ぎながら歩いていくと左手の眼下に広野ダムが見える。徐々に積雪が増えていくが締まっていたためそのままツボ足で歩く。やがて景色は一面のブナ林になり綺麗だがどんより曇りなのが残念だ。さらに体力不足で脚が非常に重く景色を楽しむ余裕がない。最後の登りを登りきると手倉山に到着。山頂の標識などはないため大体の場所を地図で確認する。

ガスで景色は望めず、ひと呼吸おいて上谷山へ向かう。先行者がおられたためトレースをお借りしながら歩きだすが脚が攣り出し薬を飲んで対処するもしばらく動けず、寒い中同行者が待っててくれて迷惑をかけてしまった。稜線は雪庇もあり樹氷もついていた。P1168を過ぎ上谷山手前の広い尾根歩きは晴れていればとても景色がよくビクトリーロードだ。上谷山頂上からは雲は多いもののぐるりと山々を見渡せた。頂上は風が強いため風が避けれるところまで下って昼食。徐々に天気が回復し青空になって周りの景色が綺麗に見えるようになってきた。

下山は送電線の尾根から降りていく。気温も上がってきて雪が緩みだしてきたため途中でワカンを装着。標高を下げるにつれて藪が見え隠れして歩きにくい。P498手前でワカンを外し送電線沿いから橋立方面の尾根へと下りていく。ここからは藪漕ぎになるが古い水源の配管が通っていたためなんとなく道らしくなっていた。藪に掴まりながら引っかかりながらP382に着く。ここから橋立の集落のお寺に向かって下りる予定だったが急斜面の谷へ下りている感じがして「あれ?」と思い地図で確認すると少し外れていて川の方へ下っていた。地図上では橋があるように見えたためそのまま下りて橋を渡って戻れるかと思い先頭にそのことを伝え進んでもらった。すると上から堰堤のようなものが見えたため橋ではないのか、と不安もありながら急斜面を下りきると川べりに下り立ちやはり堰堤があった。川沿いを歩くことは不可であり地図を確認。選択肢としては川向かいの斜面を登って反対の尾根へ登るか、下った斜面を登り返すか。P382まで戻れば修正できるため確実な登り返しを選択。70mほど登り返し下れそうな地点を探す。目視で集落と杉林が確認できていたため少し緩やかな斜面から下りていきお寺に着いた。明るいうちに下山でき安堵する。

引き返すポイントがいくつかあったにも関わらず進んでしまったのは私の判断ミスである。良くも悪くも登山アプリなどの普及により地図が読めなくても他人の軌跡を見ながら歩くことができてしまう。今回の下山ルートは歩いている人も少なく、藪山で登山道はない。そのなかで地図と地形を読みながら歩くというのは知識と経験が必要である。下山ルートでは分岐となる地点が4回あり田路さんと地図を確認しながら歩いていったが、自分だけではまだまだ自信がない。登山アプリを活用しつつも、やはり地図読みの知識と地形を読む力、経験を積むことが大事であると感じた山行だった。【亀田記】

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