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公益社団法人日本山岳会

2023.7.30 東北遠征記「岩手山」

自分にとってはコロナ以来の県外遠征となった。十数年前に、宮本前支部長と登り予定であったが、事情により断念し、隣の三ッ石山へ岩手支部の方に案内してもらって上った記憶がある。天候の関係で、あの秀麗な岩手山は見えなかった。

2023.7.30(日)、天候晴れ

コースタイム:5:30盛岡市のホテル発⇒6:15~30馬返し駐車場⇒6:35馬返し登山口⇒8:06~15三合目⇒旧道経由⇒9:27~35五合目⇒11:00~10七合目⇒11:23~42八合目避難小屋・御成清水⇒12:51~13:12岩手山頂⇒13:47~14:30八合目避難小屋⇒新道経由⇒17:48~17:56馬返し登山口・鬼又清水⇒17:59馬返し駐車場

感想:今回は天候に恵まれて、登山口の馬返し駐車場への道すがら、岩手山の優雅な山体を眺めることができた。駐車場には先客が多かったが、第1駐車場はまだ余裕があった。今回も以前登った初心者向け柳沢コースにした。前回は20年ほど前で、秋だったので花はなく、暑くもなく、楽に登れたように記憶している。今回は3年のブランク、酷暑の季節、加齢による体力減退という多重リスク下の山行となった。はたせるかな、三合目までは木陰もあって先頭で歩いていたが、旧道の火山岩の露出した岩場の登りになるとガクンとペースダウン、同行者を炎天下で待たせる事態となった。これでは頂上はおぼつかないと思いつつ、予定コースタイムを1時間オーバーし、やっとの思いで八合目避難小屋へ到着した。ところがここで御成清水を飲んでのどを潤すと、あら不思議、元気回復、山頂を目指すことになり、何とか山頂を踏むことができた。岩手山の山頂は噴火口の外周上にあり、そこまで円の半周を歩くことになる。噴火口の中央には盛り上がったまあるい墳丘があり、その中央にケルンが積まれていた。山頂からは360度の展望で、隣に平たい八幡平、遠くかすんで鳥海山、早池峰山が望まれ、山頂付近の砂礫の中には、コマクサ、イワブクロの群生が見られた。山頂で記念撮影ののち、八合目避難小屋まで戻り、遅い昼食のパンを食べ、御成清水で顔を洗ってから下山した。重い足を引きずりながら18時ギリギリに駐車場に帰り着くことができた。【森田記】

【撮影:長谷川久・森田】

支部

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