2024.10.24(木)、天候:曇り時々晴れ
参加者:船田、亀田、曾我、森田(L)
コースタイム:9:00グリーンセンター駐車場⇒9:20花谷城山登山口⇒林道経由⇒10:20波多野城登り口⇒10:40~11:00城山山頂473m波多野城本丸跡⇒11:00城郭巡り(ロープ3箇所)⇒11:30馬車道⇒12:20林道馬車道登山口⇒中部縦貫道路脇道⇒波多野館⇒12:50花谷城山口駐車場
合計時間3時間30分(内休息時間16分)、歩行距離7.8㎞、累積標高差620m
波多野城は鎌倉時代、鎌倉幕府の御家人で、神奈川県秦野に由来する関東武者であった波多野義重が承久の乱の恩賞で志比荘の地頭に任じられ、ここに築いたといわれている。義重は道元を志比荘に迎え、吉峰寺、大仏寺(永平寺)の開山に尽力、波多野氏は永平寺の大檀越である。波多野氏は以後志比荘の豪族となり戦国時代には朝倉氏の勢力下となったものと思われる。標高473.8mの城山(地元では「ジョヤマ」と呼ぶ)の山頂からは眼下に勝山街道と九頭竜川が見渡せ、対岸には勝山方面に鷲ヶ岳や野津又・野岡の山城が近くにみえる。山頂に残る主郭と北・西の郭、それを結ぶ土橋、堀切、畝状竪堀群などが見事に残されている。馬車道と呼ばれる尾根道にはいくつかの郭跡も残っている。
感想:天候が心配されたが、蒸し暑い曇天が予報され雨の心配はせずに集合、車1台で出発した。花谷の城山登山口(標高約100m)には波多野城の幟が立ち、城郭図や道路の案内図、杖、登山届などが整備され、トイレもある。ここから波多野城の登山口(標高約370m)まで約2㎞、部分舗装された林道(車には解放されていない)を歩く。サワガニと出会い、タマゴタケを見つけとかなりゆっくり歩くが、蒸し暑くて汗がにじむ。
林道の終点には波多野城の幟が立った波多野城跡登山口があり、ここから階段の急こう配を上ると尾根の上、馬車道の終点三叉路に着く。左(南)へ少し登ると堀切があって、城跡の入口である。正面は朝倉氏の城郭に多いとされる畝状竪堀群が見事に続く。左には北郭への急な階段となっており、ここを登って右(南)に折れ、細い土橋を渡り、堀切を抜ければ主郭で、波多野城跡の標識と幟が立ち、三等三角点がある城山山頂である。ここでしばし休息し、展望を楽しむ。その後西側の郭へ向かい、ロープを伝って城の西側へ城壁を下り、畝状竪堀を横切って北郭下の堀切へ戻る。ここから林道からの分岐まで戻り、馬車道を下る。馬車道というだけあって尾根に沿った緩やかな勾配であるが、ところどころに郭跡、急こう配、細い尾根などあって、実際に馬車が通ったかは怪しそうである。比較的新しい道標があちこちにあって迷う心配はなく、林道が並走、接触した場所(観音峠)もあり、ここまで車で乗りいれることはできる。馬車道登り口からしばらく林道を下り、中部縦貫道に沿った道を戻り、一度縦貫道をくぐって波多野館の立派な門をながめて駐車場に戻り、集合場所のグリーンセンターで解散した。