令和7年度 第12回 登山教室 座学 【報告】
第1回 登山の基本 必要な装備・道具の選定と使い方を学ぶ
安全で楽な登り方や遭難対策・登山計画書を学ぶ
日 時:5月15日(木) 18時00分~21時00分(質疑応答含む)
場 所:ホルトホール403会議室
講 師:笠井美世氏、中野稔氏
参加者:受講生19名 役員9名 会員会友4名
支部長挨拶から始まり、最近の傾山・杉ヶ越コースや穂高の遭難事例をあげて、どうすれば、
遭難しなくですんだのか、安全に登るためにはどうすれば良いか、などの講話と日本山岳会5本柱
(日本で最初にできた山岳会、オールラウンドな山登り、公益活動など)の説明があった。
講義は2本立てで、まず、笠井講師から「登山の特性」、「登山用品・装備」、「食事」の説明があった。
「他のスポーツと比べての登山の特異性」~「登山は動きが遅く、長時間行動する」、の観点から、
どのような対策をすれば良いか、「ウオーキングをしても登山の筋肉は養えない」、「週1回標高差
500mくらいの山行を行い、月当たり標高差2000mくらいのトレーニングをすれば筋力が維持できる」など
「装備」
一般の用具と登山の用具の違い~「限界下で、その性能を発揮できることができるか?」、「必要な装備は、
高くても専門店で購入」低体温症や熱中症を防ぐためのウエア~「専用の下着やレイヤリングで防止する」
登山靴の履き方、選び方、ザックの選び方など
「食料」
「何をいつ食べるか?」、「それはなぜか?」、「行動食は何を準備すると効果的か?」
炭水化物とタンパク質の違い~登山の前には炭水化物を取ると効果的
次いで、中野講師から「遭難対策」、「山行計画書」、「歩行技術」の話があった。
「遭難対策」
遭難の概況、原因
遭難防止対策など
「山行計画」
「なぜ作るか?」、「何をどのように書いて作成するか」、「提出先はどこか?」
「歩行技術」
疲れず、転ばず、安定して歩くにはどうすれば良いか?平地の歩き方との違い「山の上り下りは、
それに適した歩き方が必要」、「登りと下りでは、歩き方が異なる。」
・上記の説明に対して、ウエアリングやストックの使い方などについて質問があるなど、熱心に質疑応答があった。
初心者にとっても、経験者にとっても非常に有意義な内容である。
入会年数の浅い方を中心に、来年以降、多くの参加者を期待する。
(報告:佐藤裕之)