日時:2025年7月19日(土)~20日(日) 1泊2日 晴れ
場所:苗場山(新潟県) 泊:苗場山頂ヒュッテ(自然体験交流センター)
講師:永田弘太郎氏(日本山岳会)
参加者:合計21名
・受講者12名(会員7名・一般5名)、講師1名、スタッフ2名、サポーター6名
集合・解散:越後湯沢駅(集合 8:15、解散19:00)
行程:
・7月19日
8:15 越後湯沢駅発→タクシー利用→8:30 祓川駐車場→リフト送迎車→リフト乗車→9:20 リフト下車口にてミーティング・準備体操→9:40 出発(1682m)→10:50 中の芝(1874m)→12:10 神楽ヶ峰(2025m)→12:20 水場(1913m)→14:15 苗場山山頂(2145m)→14:30 苗場山頂ヒュッテ(2140m)
・7月20日
6:30 苗場山頂ヒュッテ出発→7:40 準備体操→9:15 深穴岩(1820m)→昌次新道→14:15 赤湯温泉(1030m)→18:05 湯温泉登山口(917m)→18:20 タクシー道路(872m)→タクシーにて越後湯沢駅へ
・歩行距離 15.3km、登り 1075m、くだり 1887m
今回は山小屋泊の実地ということで、初めての1泊2日の講習会である。天候は予報通り快晴で、四方の山々が見渡せるほどであった。気温はとにかく暑いの一言である。受講生には山小屋経験者も未経験者もおり、皆、不安と期待が入りまじった様であった。
準備体操を終えると、ゆっくり班(A班)と健脚班(B班)に分かれ登山を開始した。
登り始めは樹林帯で蒸し暑く、みんなの汗が滝のように流れ落ちるほどである。しかし、登り途中で足を止め振り返ると、木々の間から青い空と雄大な山並みが眺められ、疲れも吹き飛んだ。途中、「中の芝」で雄大な景色を見ながらの昼休憩。ここからさらに登りが続く。途中にとても冷えた水場があり、気力も体力も一気に回復。さらに歩くとそこには高山植物のお花畑が広がっていた。小さいけれども可憐で存在感がある花々に疲れも忘れて大興奮である。最後に一気に急登を登りきると、木道で整備された湿地帯にでる。霧に包まれた湿地はとても幻想的な雰囲気であった。
小屋での夜は、夕焼け、星空、そして翌朝の朝焼けが大変美しく、印象的であった。朝には遠く北アルプス 槍ヶ岳や富士山までも眺めることができた。
2日目は1日目よりも長丁場であり、道もアップダウンあり、鎖場あり、道崩れあり、温泉ありの変化に富んだコースでレベルアップには最適な道である。1日目に比べ樹林がメインであるので、とにかく蒸し暑い。そのため大量の水が必要になるが、自分の体がどのくらい水分が必要か、また給水のタイミングが実践で学べるいい機会であった。途中の赤湯温泉での水の補給は大変助かった。
受講生の皆さんは暑さと長い距離の歩行で疲れているはずだが、弱音どころか、時には楽しそうな会話が聞こえていた。また、永田講師、スタッフ、サポーターの皆さんの明るく優しい声掛けには自分自身も大変励まされた。天候は途中、雷が遠く聞こえるも最後まで持ってくれた。
今回は、講習で初めての山小屋泊に加え、猛暑の中での長距離、長時間の歩行であり、ゴールの際には受講者の皆さんは歩き切った達成感と自信に満ち溢れていた。2日間共にすることで皆の絆もさらに深まったことと思う。
次回の「基礎から学ぶテント設営」での皆のさらなる活躍が楽しみである。
報告:16391 若林優子