時:2025年8月29日(金) 19時~
会場:本部・104号室
参加者:14名(講演者1名含む)
第1部:「安全って何?」 ~国際線パイロットの視点から~
話者:舘野洋彰さん(東京支部・運営メンバー)
20:00頃~ 第2部:皆さんで懇談
20:30頃 終了
第3部:希望者にて近隣飲食店に移動=「懇談その②」
舘野さんのパイロット時代に飛行機の安全について、事故の原因やリスクについて調査し空の安全な運航を支えるためのやり方を教えてもらいました。
空の安全はこれまでの事故から学んだ教訓をもとに考えられています。特に印象的だったのは、離発着の11分(離陸3分、着陸8分)で事故のほとんどが起きているという事実です。しかも、この11分間は生存できる可能性も高いそうです。
また、「ヒューマンエラーは原因ではなく結果である」「安全は絶対的なものではなく相対的な概念」など、山行においても考えさせられる言葉もたくさんありました。リスクの大きさは発生確率と重要度から評価するそうで、車と飛行機ではリスクに対する社会の評価が全然違うという話も面白かったです。山での事故は車や飛行機と比べるとリスクが高い行為だという話もありました。
講演後の懇談で、山の事故調査での「非懲罰的なリスク調査」手法について質問したところ、相手を信頼して、自由に話してもらうためには、聞き手は余計な口出しをせず、誘導せずに、相手が話したいように話させるのが大切だと教えていただきました。
報告:17100 前田光教