秩父宮記念山岳賞とは
山についてご造詣の深かった故秩父宮殿下及び同妃殿下の事跡を永く記念するため、山に関連する顕著な活動または業績にたいしてこれを表彰し、もって登山活動の奨励と山岳関連諸文化の高揚に資することを目的とし、平成10年度に創設されました。
表彰の対象は「登山活動の分野と山岳に関する文化的活動および学術的業績の分野において顕著な活動もしくは業績のあった個人またはグループ」とし、平成24年度の公益社団法人移行に伴い、同年度から授賞対象を当会会員に限定せず、会の内外から広く推薦を受けて、秩父宮記念山岳賞審査委員会が選考し受賞者を決定することになりました。
受賞者の表彰式は毎年、日本山岳会年次晩餐会で行われ、受賞者には表彰状および副賞が授与されます。
これまでの受賞者は、個人25人と2グループで、その中には冬季ローツェ南壁世界初登攀に成功した冬季ローツェ南壁登山隊(日本山岳会東海支部・尾上昇、田辺治他、平成20年度受賞)や『ネパール語辞典』の編著に対する三枝礼子(日本山岳会会員・翻訳家、平成10年度受賞)などが含まれています。
令和4年度は 新宮山彦ぐるーぷ(代表・沖﨑吉信氏)の「大峰南奥駈道の再興と山小屋建設並びにその維持管理活動」が受賞し、12月3日開催された当会の年次晩餐会において表彰されました。新宮山彦ぐるーぷ は、昭和49年発足以来38年間にわたり、熊野古道奥駈道の再興、登山道の維持管理を行い、また4小屋の建設・保守・管理・運営を行っていることなどが評価されたものです。