初級者講習会・机上・基礎の地図読み(ステップ1)
日時・6月16日(月)19:00~21:00
場所・日本山岳会104号室
講師・近藤 雅幸(日本山岳会)
受講者33名(会員、準会員15名・一般18名・オンライン参加7名)
満席の会場、受付で分厚いテキスト2部を渡され、どんな講習が始まるのか期待が増開始を待つ。
近藤講師の「地図が読めるってどういうこと?」から始まり、地形の基本、地図の種類、地図のダウンロード方法、地図から地形を読み取る方法など、参加者それぞれがメモをとり、相槌打ちながら、釘いるように聞いている。
途中、何回かテキストに直接書き込む演習の時間があった。問題が出され、各自ペンを動かす。内容を頭の中を整理しながら、これで合っているのかな?と不安に思う受講者へはスタッフが丁寧に対応しアドバイス。
そして、その場で講師と共に答え合わせ。
この演習から単に聞くだけの講習よりも、手を動かし地図に書き込むことにより、内容がより鮮明に記憶に残る。
さらにコンパスの使い方へと講習は進んだ。コンパスの置き方、持ち方、さらに登山中の携帯方法まで。
どうやって地図を読むのか、地図を見て確認するポイント、コンパスから読み取るポイントなど、地図読みに必要なことを沢山学べた。
地図読みのスキルが身につくと、安全登山のためだけでなく、山の形や地形の変化を理解しながら歩き、単に山頂を目指すよりも、山を知り、山そのものをずっと深く味わうことができそうだ。
登山後に歩いたルートを地図で振り返るのも楽しいだろう。
講習の最後に「家でも地図を見ていると地図が好きになる、読みたくなる」との講師の言葉が印象的だ。
今回の素晴らしい講義を今週末の実技講習で活かしたい。
地図とコンパスを手に山へ行きたくなる講習会だった。 (石井有里子)