【山名】宝満山
【日程】2024年11月23日・24日(土日)どちらも晴れ
【集合】23日11時ころに山の図書館
【行程】11時15分に九州登山情報センターを出発し、11時20分に禊の川のそばから鳥居をくぐって山道に入る。11時30分にヒキガエルが登る出発地の池の脇を通る。11時40分~58分林道終点で昼食休憩。12時7分、一の鳥居(2合目)をくぐる。12時26分休み堂跡付近の調査。12時36分、四合目の山王権現祠跡通過。13時5分百段ガンギを登り始め、13時9分七合目に到着して調査。13時25分に羅漢道に入り石仏を写真記録しながら下る道をたどり、14時2分から登る道に変わり、頂上に向けて直登して14時52分に上宮到着。15時に宝満山頂上(標高833m地点)を出発し、女道経由で下り、16時10分に山の図書館に戻る。
翌日は8時10分に山の図書館から竈門神社里宮に向かい、参拝後、有智山城への標識をたどり、杉林の中の石垣跡と空堀を9時25分通過。10時に休み堂跡でタテ。10時44分中宮跡、11時4分袖すり岩通過、「竈門岩(仙竈)」を確認、11時10分、宝満山山頂到着。11時20-40分、キャンプセンターで昼食休憩の後、12時10分に仏頂山山頂、18分に堤谷ルートの標識前を通過して12時28分に普池の窟を調査。その後も、「金の水」「大南窟」を調査して、鳥越峠経由で六所宝塔を16時に写真記録し、16時30分の臨時バスで竈門神社を出る。太宰府駅から西鉄に乗り、福岡空港で解散。
【参加者】(敬称略)高橋(CL)永田(SL)松本(記録)

【感想】
たかが868mの山と侮っていたことを後悔しています。1200年の歴史を持つ深く濃い中身が詰まった山でした。
正面登山道は苦行を強いる階段状の石段が延々と続きますが、山頂からの福岡市街とそれに続く海の眺めは絶景です。
また羅漢道は人があまり歩いていない急斜面に沿う道で首を落とし、顔を削いだ痛ましい姿の仏像が多く残り、明治初期の神仏分離令、廃仏毀釈の跡が色濃く残る道でした。
普池の窟、金の水、大南窟は羅漢道とは反対斜面に残る回峰修行の行われた道沿いにあるのですが、登山者も少なく、存在はあまり知られていません。この山の修験の様子を物語る史跡ですのでもっとアピールしてもいいのではと思いました。
大宰府政庁との関係、最澄、戦国時代の史跡、ヒキガエルの登山、アニメ・・・。
九州で最も人気のある山は語り切れない多様な側面をもつ山でした。(高橋)
ヒキガエルが大きな段差の石段をえっちらおっちら登るテレビ番組で知った宝満山。
頂きにキャップストーンのように、白く輝く巨石を戴いて、遠くから望んだ人はだれでも霊山と「わかった」だろう。
さすがは古い歴史を持つ北部九州にあるだけのことはあり、各時代のエピソードが重層的に積もっている山。
多くのハイカーに文字通り「愛されている」のがよくわかった正面登山道。
羅漢道の石仏は痛々しい姿だったが、道自体は急な登り下りで爽やかさが残った。
修行の窟を探しながらの二日目は、地図読みの面白さと道の険しさが印象的だった。
古道調査の記憶に、また新たな特長をもつ一座が加わったのがうれしい。(松本)
【特記事項】北九州支部の磯野様に空港から山の図書館まで乗せていただきました。また、山の図書館に宿泊させていただき、重藤秀世様には大変ありがたく、ここに御礼申し上げます。
【ヒヤリハット】特になし
【反省会】福岡空港のロイヤル
【記録】松本
