山行日:令和7年(2025年)4月8日(火)
集 合: JR逗子駅改札 9時
参 加: CL 岡田、SL 大西、石間、岸(哲)、岸(裕)、柴田、畑島(良)、畑島(冨) (8名)
行 程: JR逗子駅(京急バス)~旧役場前~つつじコース登山口~東2峰広場~大峰山山頂~西2峰広場~葉山真名瀬芝崎港(「勇しげ」で湘南しらすと地魚料理の昼食)~山口蓬春記念館~葉山しおさい公園、葉山しおさい博物館~一色海岸(京急バス)~JR逗子駅
報 告:岡田陽子
葉山の真名瀬(しんなせ)から東に細長く延びる県立はやま三ヶ岡山緑地は、標高148mの大峰山を中心に3つの峰が連なり、尾根道にはつつじコース、真名瀬コース、あじさいコースと3つのハイキングコースが整備されており、つつじコースを起点にすると相模湾の方向をめざして歩くので、樹林の間から海の眺望を楽しみながら歩くことができる。「旧役場前」のバス停で降りて、道標にしたがって住宅街の緩やかな道を登り始める。途中でフランク・ロイド・ライトの高弟、遠藤新氏による現存して活用されている数少ない建築の一つ加地邸をちょっとのぞく。建主はここ葉山に別邸を作り、今は宿泊施設に。
ウグイスの声を聞きながらスミレやヒメウズ、ツツジが咲き、こもれびのさす雑木林を進む。尾根道に入るとすぐ東峰広場で、立派なオオシマザクラがまだ咲いていた。東2峰広場にたどり着くとテーブルとベンチがいくつか置かれ、正面には森戸海岸や遠くに江の島も。再び横木の階段を登ると大峰山最高地点の山頂広場に。東屋もあり、野鳥の囀りや木立の間から海の景色が眺められ休憩する。ここからはウラシマソウが多い、広くて緩やかな尾根道が続く真名瀬コースを進み西2峰広場に。その先に180度の景色が広がる展望デッキがあり、このコース随一の絶景スポットで、「江の島、丹沢、富士山が見え、‶関東の富士見百景〟のひとつ」と眺望案内板に書かれていたが、残念ながら富士山は雲の中。
尾根道を進み西疎林広場に到着。リスの姿がちらっと見えた。ここからは住宅街が間近に見えるところまで急な下り階段が続き、熊野神社の脇に出る。海岸道路に突き当たり左に。海を眺めながら予約のできない今日の昼食の芝崎漁港に面したしらす・地魚料理の店「勇しげ」へと急ぐ。8人分の席を確保でき、生しらす&釜揚げの両方と刺身をのせた豪華な五色丼とジョッキの生ビールで乾杯して一同、大満足。ここは早朝にしらす漁を行う漁船、‶勇しげ丸〟の直営店なので鮮度は抜群。
お腹を満たした後は一色海岸(『世界の厳選ビーチ100』とか)の散策に。山口蓬春記念館で春季特別展「モダリスト・山口蓬春が愛した葉山と自然」を鑑賞する。蓬春は、大正・昭和と激動の時代、新しい日本画の可能性を模索し続け、近代の日本画の進むべきひとつの方向を示した画家とか。文化勲章受章の写真もあり、数寄屋造りの家屋や庭園がすばらしい。
10分ほど歩いて、「葉山しおさい公園(葉山しおさい博物館)」へ。ここは葉山御用邸付属邸跡地で、博物館の入口は旧葉山御用邸付属邸の車寄せを移築したものとか。相模湾の海洋生物をテーマにした博物館内や立派な日本庭園、相模湾に面した黒松林の散策路を歩く。
午後2時過ぎに、公園の前のバス停「一色海岸」でバスに乗りJR逗子駅に。湘南新宿ラインで帰途についた。
風光明媚な葉山で、野鳥の囀りや、葉ずれの音、眺める海の青さに癒される緑地散策だった。あじさいの季節、山裾にあるあじさい公園では3000株のアジサイが咲き競うとか。今度は山頂広場からあじさい公園へ下るコースを歩き、県立近代美術館にも立ち寄ってみたいと思った。
江の島
大峰山