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公益社団法人日本山岳会

里山歴史研究会NO.49「ホタルの夕べ(神奈川県立四季の森公園)」報告

「ホタルの夕べ(神奈川県立四季の森公園)」報告

                                 Maruyama S

2022年6月10日(金) 

参加者7名:男性3名 女性4名(内ゲスト参加者1名)              

                             

「ホタルが飛び始めました。」と5月の下旬、四季の森公園のネットにニュースが上がった。

6月に入り、毎日梅雨寒の日々が続き、ホタルのご機嫌はいかがかしら?と不安の中で当日を迎えた。ホタルの大好きな蒸し暑さはないが、久しぶりに太陽が顔をのぞかせハイキング日和になった。

16時にJR中山駅に集合。駅から4、5分で公園のプロムナードへ入る。そこは色とりどりの鮮やかな紫陽花と黄色のビジョウ柳が咲く別世界が広がっていた。

16時20分公園に到着。大きな欅の向こうに池と芦原が広がり、懐かしい里山が我々を迎えてくれた。まずは花菖蒲の咲く谷戸へ向かう。途中、ギャラリー(カメラマン)がいなくなった池にカワセミが一羽止まっていた。こんな時刻には珍しい。薄暗くなりかけていた谷戸の田んぼに花しょうぶが今を盛りに大きな花弁を広げていた。年々花数は少なくなっているが、先日、実踏に来た時には、ボランティアの方々が草取りをしてくださっていた。その方々に感謝しながら、花しょうぶをバックに記念写真を撮った。

 予定ではこの後、園内を一周することになっていたが、芝生にシートを広げ、腰を下ろしたら、そのまま久しぶりに会った仲間との雑談に花が咲いてしまった。何よりもU会長がお元気になって参加してくださったことが皆にとって一番嬉しかった。そして、11年前にこの公園にホタルを見に来た時の写真を持ってきてくださっていて、当時の我々の若さに皆で驚いたり嘆いたり。山では出来ない話題が次々と出てきて、夕食を取りながらの2時間はあっという間に過ぎていった。

19時、辺りが少し薄暗くなり、家族連れが集まり始めて、我々もそれに続いた。真っ暗な森の奥に足を踏み入れ、その時を待った。子供たちも今日は許されて歓声を上げている。 

しばらくすると、漆黒の森からふわりと光が浮かび、息をひそめていた皆から「あっ」「わっ」と声が上がる。谷戸の森の上のほうからホタルが次から次と下りてきて、ふわりと近寄り、又遠のく。時が止まり幻想的な世界が広がり、誰もが無口になった。懐かしいあの人が会いに来てくれたような気がした。

 帰りがけ、芦原の向こうで子供たちがホタルを追っていた。この風景がいつまでも守られますようにと願いながら、帰途に着いた。

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