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公益社団法人日本山岳会

講演会報告 「火山地形と噴火予知」 1987年6月

講演会「火山地形と噴火予知」
1987年(昭和62年) 6月26日(金)
山岳会ルーム

沢田可洋(気象台)
参加者:30名  報告:山508-1987/10(松丸秀夫)


報告

 本会、科学研究委員会の主催で 「火山地形について……噴火の予知、登山の安全性との関連等」の講演会(62年6月26日)と吾妻山群での探索山行(62年7月18-19日)が行なわれた。

 講師は、気象庁地震火山部の沢田可洋氏である。
 ルームでの講読会と探索山行での解説の概要は次のようである。

 講演会では主として、日本での火山噴火の状況と各種の火山災害の実態か解説され、吾妻山では火山現象とその観測方法、さらに昨年の伊豆大島噴火の際に得られた多項日にわたる研究成果を例として噴火予知の現状について説明された。

 火山噴火は繰り返し発生するものであると講師は強調された。
 しかも前兆現象の検出後、極めて短時間のうちに噴火に至るケースもあり、的確な噴火予知の実現は仲々困難であるという状況が紹介された。

 一切経山には、気象庁が定期的に観測する噴気地帯かある、ここで沢田講師と舟崎氏によって観測のデモンストレーションが行なわれた。

 参加者一同は火山にはおなじみのつもりでも、観測は珍しい体験で熱心に見学した。

 火山活動は沈静しているように見受けられたが、それでも地表から静かに出ている噴気の温度は85度であり、硫化水素が0.5%、炭酸ガスで0.7%検出された。勿論人体に危険な濃度である。

 吾妻小富士にも登り、講義を受けた。

 講演会の参加者は28名。福島支部の中野正彦氏がわざわざ遠路来られたが、氏は昭和25年の一切経山噴火の際に地球化学的研究を行なって発表しておられる。

 吾妻山の探索山行は第一日目に新野地温泉に集合して、鬼面山に登り、火山地形の勉強をした。福島支部から多数の会員が参加して頂いてご案内下さり、交欧した。

 二日目は福島支部長はじめ、支部の会員が大勢現地参加され、現地研修のあと、一切経山→鎌沼→姥ヶ原 に案内して頂楽しい山行になった。

参加者・順不同
講演会-
鈴木嶋夫、中野正彦、宅間清子、斉藤かつら、大木淑子、松丸秀夫、中村純二、水村通子、高橋詢、梅野淑子、平戸孝夫、山ロー孝、河野幾雄、高遠宏、遠田栄、田久保勇治、浜口欣一、関清、竹中敏郎、岡野修、石井恵美子、小山内正夫、須藤節子、滝沢芳章、大森久雄、的場大祐、石田要久、林桂子、沢田可洋、舟崎淳


探索山行 「一切経山噴火地帯探索」
1987年(昭和62年度) 7月18-19日
地域:
コース:新野地温泉-一切経山―姥ケ原―鬼面山
宿泊:

講師:中野正彦(福島大)「一切経噴火ガスの地球科学」
協力:中島福島支部長、沢田可洋気象台課長他
参加者38名 報告:山508-1987(松丸秀夫)

探索山行-中島正夫、中野正彦、白石田春治、河上擦治、笹川慶子、阿部明義、鈴木松三、佐藤光、遠藤明男、鈴木嘉、本多彦一、大谷司、佐藤有、鈴木松三、加藤栄、林桂子、石田要久、関清、久保孝一郎、須藤節子、入谷浩右、根本大、鶴田佐知子、丸茂
きく江、里見清子、水村通子、奥野道治、遠田栄、鈴木嶋夫、松丸秀夫、高僑詢、中村純二、斉藤かつら、高遠宏、石井恵美子、浜ロ欣一、沢田可洋、舟崎淳

(松丸秀夫)

山508 (1987/10月号)

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