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公益社団法人日本山岳会

講演会報告 「マッキンリーの気象」 2006年4月

◆講演会「マッキンリーの気象」
2006年(平成18) 4月20日
山岳会ルーム

講師:大蔵喜福
マッキンリー気象観測は今年17年目を迎える。その観測を初期、中期、現在、将来、観測機材、それぞれの特徴と成果、耐久性などの話があった。 
参加者34名 報告:山733(宮津公一)


報告

 4月20日、山岳会集会室にて大蔵喜福氏を講師に迎えて開催した。参加者は34名であった。  

 マッキンリー気象観測は今年17年目を迎える。その観測を初期、中期、現在、将来、観測機材、それぞれの特徴と成果、耐久性などを実画像で示しながら比較した。設置時の作業におけるさまざまなエピソードを交えながらの説明であった。 

 天候については毎年の経験から、西からの低気圧をブロックする東からの風がいちばん性質(たち)が悪く、荒天の兆しとなる。南北の風はほとんど無く、天気が悪化すると、同一地点でも高度差で700メートルくらい気圧が下がる。画像を指して、「この雲が出てくると、他の登山隊は慌てて退散するが、2時間もすれば快晴に変わる」など、長年の実績からのマッキンリーのノウハウが語られた。      

 また、人間が耐えられる風力は33メートル程度。山田昇氏が吹き飛ばされた時は、それをはるかに超えていたことがその後の実測値で分ったそうだ。しかし植村氏の時は、それほどの風は吹いていなかったなど、非常に興味深い話もあった。

大蔵氏が観測を始めるきっかけ、お金の苦労話と秘話も披露された。今後はハワイ、ボリビア、アラスカを3大基地として、高所拠点観測が地球温暖化調査の一翼をになうようにと、まだまだ続く自然への挑戦を熱く語った。

  (宮津公一記)
 山733-2006/6

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