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公益社団法人日本山岳会

宮城支部紹介

 公益社団法人日本山岳会宮城支部は1958年(昭和33年5月19日)に全国で14番目の支部として、東北地域では福島支部(昭和22年)、山形支部(昭和25年)に続き三男坊として産声を上げました。以来、半世紀を過ぎる長きに渡り活動を続けて来ました。2012年4月には公益社団法人となり、その活動も、文化活動や自然保護・環境保全活動等、社会に貢献するにふさわしい活動が求められるようになりました。これまでの活動について設立周年事業を中心に振り返って紹介します。

《宮城支部発足時(1958年);赤ちゃん時代》

 宮城支部の設立総会は仙台市公会堂で開催され、起草した支部規約が承認されました。規約には「推進力」と言う文言が見られます。支部創生に携わった諸先輩の迸るほどの意気込みが感じ取られます。この推進力こそが宮城支部の活力として連綿と引き継がれてきました。また、設立記念事業として蔵王丸田沢において支部設立記念山行が行われています。更に、蔵王に関する講演や講和が東北大山岳部などと連携して開催されています。

《設立10周年(1968年);小学生時代》

 この年、周年記念行事としてのものか定かではありませんが、蔡景璋を団長とする台湾山岳協会が来仙し交換会が蔵王と松島で行われています。また、冬山遭難対策訓練なども実施されており、会員数34名をもって県山岳界の中心的存在として活躍していたことが伺えます。宮城支部が大きく成長している時代でした。

《設立20周年(1978年);成人式》

 特に、この年の周年記念事業は見当たりませんが、この頃、船形山山塊昆虫調査や南蔵王生態系調査など学術的な活動が目立ちます。また、名誉会員の平沢亀一郎会員を隊長とした北海道支部と合同での台湾玉山登山が行われています。70年代~80年代は海外遠征が行われた時代でした。

《設立30周年(1989年);青年時代》

 この年も、特に周年事業は見当たりませんが、元旦登山、冬山山行、厳冬期山行、早春山行、そしてビールパーティーなど、今も実施している月例山行や行事が定着してきた時代でした。

《設立40周年(1998年);アラフォー時代》

 仙台市中心部の南西に太白山があります。この太白山は中国泰嶺山脈の太白山、韓国太白山と関係をもつ神仙思想(不老不死の神仙(仙人)が実在する考え)なるものがあるそうです。この年、支部設立40周年年事業として韓国太白山登山が実施されています。また、女性会員が御嶽山を最後に深田久弥の百名山を完登した年でもあります。個々人が自立心旺盛な時代だったかもしれません

《設立50周年(2008年);壮年時代》

 宮城支部もこの年で産声を上げてから半世紀になります。これを記念して、記念山行(①屋久島、宮之浦岳~永田岳縦走、②開聞岳登山、③ヨーロッパアルプストレッキング、④モンブラン登山)、祝賀会及び祝賀登山、そして支部設立50周年記念誌「宮城山岳」の発刊の3つの記念事業が行われました。将に、この時代までは、壮年期らしく充実した支部活動が行われてきました。会員数も62名を数えていました。しかし、人間がそうであるように、壮年期を過ぎるころから支部の体力も徐々に落ちてくるのが自明となります。会員の減少が見られるようになりました。

《設立60周年(2018年);還暦》

 支部設立50周年から10年、この間に日本山岳会の公益法人化(2012年)や東日本大震災の出来事もありました。大地震は東北太平洋沿岸に甚大な被害をもたらし、その傷跡は癒えず、未だに避難生活を強いられている方々もおられます。そんな中で、宮城支部設立60周年記念事業を小林前会長を始めとする東北・北海道支部長の皆様のご協力を頂き実施しました。また、台湾玉山登山を実施し20年ぶりに中華民国山岳協会との親交を深めました。

 しかし、宮城支部は将来に向かって順風満帆ではありません。10年前に比べると会員が激減しています。会員が多ければよいと言うものでもないかもしれませんが、残念ながら全国の支部でも最小の会員数の部類となってしまいました。この問題を解決する妙薬は無いとは思いますが、何か行動を起こさなければ、会員の高齢化とも相まって益々減少の一途をたどるのは想像に容易い事です。宮城支部は2028年に古希を迎えます。それまでに青年時代~壮年時代のような活力のある県内の山岳愛好者から愛される支部を目指し、足並みを揃えて行動して行きます。

 

◎ 支部紹介

   
 ● 設立 :昭和33年(1958年)5月19日
 ● 支部会員数

:61名(2019年4月1日現在)  

  ※  会員:39名(2団体含む) 準会員:5名 支部友会員:17名

 ● 支部長 :千石信夫
 ● 事務局長 :冨塚和衛
 ● 組織  
  支部長
  副支部長
  事務局長
  会計
  会計監事
  役員
  総務・財務委員会
  山行集会委員会
  会報・編集出版委員会
  海外・高所登山・医療委員会
  自然保護・科学委員会
  指導・遭難対策委員会
  女性懇談委員会
  メディア委員会
  ※委員会名簿(2019年度~2022年度)

● 役員一覧

(2015年度~2022年度)

役員一覧(2015年度~2022年度)
● 歴代支部長 一覧

◎ 規則     

1公益社団法人日本山岳会宮城支部規約(2021.4.26改正)

2公益社団法人日本山岳会宮城支部友会会則(2019.4.22改正)

3公益社団法人日本山岳会宮城支部内規

4公益社団法人日本山岳会宮城支部登山計画書に関する取扱い基準(2020.10.19一部改正)

4-2登山計画書(様式1)、メンバー表(様式2)

◎ 宮城山岳(記念誌)・宮城山岳通信(支部会報)

支部

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