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公益社団法人日本山岳会

今月の写真は富士山山麓/三つ峠です[詳細はこちら▶]

富士山(ふじさん)標高 3,776m 独立峰(日本最高峰)

古来より信仰の対象として崇められてきた富士山は、三つ峠から望むと、裾野を広げた左右対称の最も美しい姿を現します。江戸時代には「富士講」が流行し、多くの庶民が頂を目指しました。かつては女人禁制の霊山でしたが、1832年に高山たつが男装して登頂を果たし、女性に門戸を開く転換点となった歴史を持ちます。
近代には、1860年に初代英国公使オールコックが外国人として初登頂を記録。明治期には小泉八雲も登頂し、その神秘性を筆に記しました。今も山内には村山古道や吉田古道が残り、当時の面影を色濃く伝えています。
三つ峠の険しい岩壁越しに仰ぐその神々しい姿は、幾多の巡礼者や先達たちが歩んだ歴史の重みを感じさせ、今なお登山者を惹きつけてやみません。山岳信仰と近代登山の歩みが交差する、日本の美の象徴といえるでしょう。(MM)


初冬の富士山山麓/三つ峠

01. 水が塚
02. 河口湖口4合目
03. 三つ峠登山道よりの富士山
04. 三つ峠山頂よりの富士山黎明
05. 雲間より富士山頂のぞむ
06. お中道登山道をゆく
07. 奥庭古木
08. カラマツ林より山頂のぞむ
09. 落日夕照
10. 夕残照と星空

撮影:川井靖元
http://www2u.biglobe.ne.jp/~y_kawai/

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