八ヶ岳は、古来、富士山と背比べをしたという神話が残る霊峰で、山岳信仰の地として開かれてきた。北沢渓流を横目に北沢を登るアプローチも聖域へと続く数ある参道の一つ。森林限界を超えると、時に、猛烈なブリザードが吹き荒れ、シュカブラを刻む極寒の世界へと一変する。
地蔵尾根頭を経て、展望荘下よりの赤岳を仰ぎつつ赤岳稜線を行く道程は、明治以降の近代アルピニズムの歴史を辿る旅でもあり、大同心、小同心の巨岩は大正期から続く岩登りの殿堂として岳人の闘志をかき立ててきた。峻険な横岳岩稜を越え、遥か硫黄岳をのぞむ絶景は、古の信仰と情熱が交差する八ヶ岳の真髄であり、悠久の時を感じる山行となるだろう。
厳冬の八ヶ岳・赤岳を登る
1. 展望荘下よりの赤岳
2. ブリザード
3. 地蔵尾根頭
4. 赤岳稜線を行く
5. 横岳稜線を登る
6. 朝日に輝くキレット縦走路
7. 横岳岩稜
8. 硫黄岳をのぞむ
9. シュカブラ
10. 大同心、小同心
11. 北沢を登る
12. 溶ける北沢渓流
撮影:川井靖元
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