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公益社団法人日本山岳会

「知の山旅講座2026」開講します

知の山旅講座

 「山はなぜ『セン』とも読み、『丸』や『森』の名がつくのか」
 「この登山道は、誰がどのように維持管理しているのか」
 「なぜ高山植物には『ハクサン』の名を冠するものがこれほど多いのか」

山には、積み重ねられた人間の歴史や文化があり、大地や動植物といった自然の営みがあります。
山の魅力は、汗を流して頂に至ることや、喧騒を離れて心を癒やすことだけではありません。山に興味を持ち、その背景を知ることで、目の前の景色はより大きく広がります。

日本山岳会は120年を超える歴史の中で、登山の振興のみならず、歴史・文化・博物学的な調査研究、自然保護や社会貢献、さらには文学・芸術を通した紹介など、多角的に山の魅力を発信してきました。本講座は、その長年の蓄積からエッセンスを抽出し、開設するものです。

講座は、金曜日におこなわれる東京・市ヶ谷での座学と、後日の休日におこなわれる現地でのフィールド講習を組み合わせて構成しています。
三角点の設置背景を学んで筑波山を歩き、古道の成り立ちを紐解いて富士山の旧跡を辿る。路傍の植物から、その背後にある生物多様性や地球の成り立ちに思いを馳せる。

登山を始めたばかりの方から、数十年の経験を持つベテランの方まで。
知識という新しい視点を得ることで、これまで歩いてきた景色の見え方が変わります。
日本山岳会が培ってきた視点とともに、一年をかけて山を深く知る旅に出かけませんか。
豊かな山登りを通じて、豊かな生涯を送りましょう。

《注》本講座は、座学は一般参加を募っていますが、フィールドは会員限定です。フィールドへの参加ご希望の方は、ご入会をお願いいたします。


[4月]

あの三角点の話をしよう

山の山頂にある三角点(本当は違う)。日本の測量の原点である三角点について、目からウロコの地図にまつわる話と驚くべき敷設の歴史を学びます。 フィールドでは筑波の国土地理院を訪ねて歴史的な三角点の実物や最新の地図について学び、また実際に筑波山の女体山にある日本最古の三角点を確認します。

座学
ナビゲーター:近藤善則(日本山岳会地理クラブ)
日時:4月10日(金)19時〜20時30分
会場:日本山岳会104号室
参加資格:一般および会員
定員:30名(先着順)
参加費:1,000円(会員500円)

フィールド
日時:4月18日(土)
集合:9時00分。つくば駅つくばセンターバス停8番乗り場
参加資格:日本山岳会会員限定
場所;筑波山と国土地理院
行程:つくばセンター(バス)→国土地理院見学→(タクシー)→筑波山神社入口→(ケーブルカー)→筑波山頂駅→女体山→(徒歩)→つつじヶ丘→(バス)→つくばセンター(解散)*希望者は解散後に懇親会
参加費:3,000円
持参:昼食

[4月]一般申込み

[4月]会員申込み

★個人情報に関する方針(プライバシーポリシー)

↑筑波山女体山にある日本最古の一等三角点


[5月以降の講習内容]

※変更することがあります。申し込まれる際には、本ページをご確認ください。

5月

ニホンジカによる食害入門

深刻化している野生動物による食害の現状を学びます。フィールドでは浅間山山麓を歩き、実際にどのような被害が起きているのか、山岳環境への影響を観察します。
◉座学
ナビゲーター:下野綾子(日本山岳会自然保護委員会委員長)
日時:5月15日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:5月30日(土)
場所:浅間山山麓
行程:佐久平駅→車坂峠(高峰高原)→トーミの頭(黒斑山)→湯ノ平口→火山館→浅間山荘→佐久平駅

6月

登山の偉人と山岳祭

日本の登山史に名を残した先人たちの功績と、各地に伝わる山岳祭の意味を紐解きます。フィールドでは弥彦山に登り『日本山嶽志』の著者、高頭仁兵衛を偲ぶとともに、弥彦神社大祭の「弥彦山たいまつ登山隊」にも参加します。
◉座学
ナビゲーター:坂井広志(日本山岳会「引き継がれる山岳会」プロジェクトリーダー)
日時:6月12日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:7月25日-26日(土日)
場所:高頭祭(新潟県弥彦山)

7月

山を知るジオパーク入門

ジオパークを通して、先祖が畏怖してきた景観とその成り立ちを学びます。座学で基礎知識を得た後、フィールドでは秩父の地質を見学し、博物館の展示と照らし合わせて理解を深めます。
◉座学
ナビゲーター:福岡孝昭(日本山岳会科学委員会)

日時:7月10日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:7月18日(土)
場所:秩父と県立自然の博物館

8月

登山の歴史とJAC

近代登山の発展と日本山岳会(JAC)が果たしてきた役割を学びます。フィールドでは上高地を訪ね、北アルプスを眺め、ウエストン碑などの史跡を巡りながら、登山の歩みを辿ります。
◉座学
ナビゲーター:古野淳(日本山岳会前会長)
日時:7月31日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:8月22-23日(土日)
場所:上高地(検討中)

9月

山の樹木学入門

葉/歯、花/鼻、芽/目、実/身。古より人は植物に支えられてきました。山にある森や樹木、それらは単なる風景ではなく、自然環境に適応した木々の姿であり、人びとの営みの反映でもあります。森の成り立ちや木々の戦略を読み解きます。
◉座学
ナビゲーター:日本山岳会科学委員会
日時:9月11日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:9月26日(土)
場所:未定

10月

山岳古道を歩く

信仰や生活のために切り拓かれた山岳古道の歴史を学びます。フィールドでは富士山の吉田古道を実際に歩き、道中に残る史跡から当時の登山文化を考察します。
◉座学
ナビゲーター:近藤雅幸(日本山岳会山岳古道調査プロジェクトリーダー)
日時:10月9日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:10月17日(土)
場所:中山道和田峠(予定)

11月

身近にある生物多様性とは

多種多様な動植物が共生する「生物多様性」の重要性を学びます。多くの種が確認されている高尾山をフィールドとし、足元の自然が持つ豊かさとその保護について考えます。
◉座学
ナビゲーター:大塚哲生(日本山岳会「高尾の森づくりの会」代表)
日時:11月13日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:11月21日(土)
場所:高尾山

1月

山の本の世界

古今の山岳図書を通じて、記録としての登山の価値や文学的側面を学びます。日本山岳会が所蔵する貴重な資料なども紹介し、書物から見る山の魅力を紐解きます。
◉座学
ナビゲーター:萩原浩司(日本山岳会図書委員会)
日時:1月15日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:1月23日(土)
場所:未定

2月

山の成り立ち

プレートの動きや火山活動など、日本列島の形成と山の成り立ちの関係を学びます。フィールドでは伊豆半島を訪ね、ダイナミックな地形から大地の変動の痕跡を確認します。
◉座学
ナビゲーター:福岡孝昭(日本山岳会科学委員会)
日時:2月12日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:2月20日(土)
場所:伊豆半島

3月

登山道の話

私たちが普段歩いている登山道がどのように維持・管理されているかを学びます。フィールドでは常陸国ロングトレイルクラブの方々に、登山道整備について実践的に教わります。
◉座学
ナビゲーター:久保田賢次(日本山岳会山岳編集委員会委員長)
日時:3月12日(金)
会場:日本山岳会(東京・市ヶ谷)
◉フィールド
日時:3月20日(土)
場所:常陸国ロングトレイル

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